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from飯野恵太
馬車道のスタバより
土曜日にテレビを見ていたら、こんな番組がやっていました。
色んな企業が秘密をぶっちゃけていくっていうものです。

どれも面白かったんですけど、特に関心したのが、
西尾八ツ橋という京都の八つ橋屋さんの、清水店での戦略です。

そこの八つ橋屋は、すんごく繁盛してるらしいんですが、
そのお店が繁盛してる理由が「無料のお茶」にあるらしいのです。

清水寺をまわって疲れてノドもかわいている観光客に対して、
ゴリゴリ無料のお茶を配るんです。

しかも、それだけでなく、お茶の器の回収所が
店の奥の方にあるんですね。
だから、お茶をもらってしまったら最後、
どうあがいても店内にひきづりこまれるんです!

しかも、店内に入ると、そこには色んな味の八つ橋が
試食できるようになっているんです。

まさに、「返報性の法則」によって、西尾八ツ橋さんは
観光客に恩を売りまくることができるんですね。

お茶をもらって店内に引きこまれ、しかも無料で八つ橋を食べたお客さんは
何も買わずに帰るなんてなかなかできませんよね。
そこでみんなお土産をかって帰っていくのです。

フリー戦略によって、大量の見込み客を獲得して、
収益につながているとてもいい例ですね。

ここのお店が1日に無料で配るお茶の数はなんと7,000杯らしいです。
つまり、7,000人の見込み客を毎日この無料のお茶の戦略によって
獲得しているんですよね。

そう考えると、この「無料のお茶」を配らないってことが、
どれだけ、機会損失になるか、考えただけでゾッとしますよね。
毎日7,000人、ひとつきで21万人も見込み客の数が違うんです。
治療院でもやはり繁盛している店舗というのは、
このフリー戦略をうまく活用しています。

特に成功しているパターンとしては、無料で歪み検査をするという方法です。
身体の歪み検査までを無料でしてあげるんです。
それによって、大量の見込み客を獲得して、さらには歪みを認識して
それを治したいと思った人を、「顧客」にすることができるんです。
たまに、無料で集客すると、無料目的の人が来るんじゃないか?って
心配する人がいますけど、それの何がいけないんでしょうか。

そりゃあ、いますよ。無料で来て何も買わない人なんて。
この八つ橋やさんだって、半分以上はお茶だけ飲んで、試食だけして
なにも買わないはずです。

でも、それ以上に、顧客になってくれた人からの利益が大きいから
ずっと続けているんです。
こんな成功している戦略なのに、「タダ食いして帰る人がいる」という
つまらないことにフォーカスしてはいけません。

この戦略を取らずに、見込み客が0になることの方がよっぽど
恐ろしいことなんですから。