42dccd6743fe6c34ee7ba5c1ec0fa4f3_s
from飯野恵太
馬車道の自宅より
最近よく思うんですけど、子供の頃に「これが正しい!」って
教わっていたことって、実は、全く合理的じゃなかったり、
実は成果から遠ざけているってことってよくありませんか?
例えば、最近ちらほら指摘されていることとしては、
「宿題」についてですよね。

昔から、宿題をすることは学力をつけるのに効果的だし、
宿題を忘れたり、やってこなかったりする子はダメな子みたいに言われてましたけど、
実は、宿題という制度が学力低下につながるっている研究結果が出てるみたいですね。

強制的に、やらされるということが、子供の自発性を奪って、
勉強することを「強いられるもの」「つまらないもの」っていう
印象を与えてしまって、学問への興味を削っちゃうみたいですね。

こういうことって宿題だけではありません。

高校の時の先生で、勉強のコツとして、
勉強するときは、「よし!やるぞ!!!」という最高のモチベーションで
開始するのが大事だという風に教えてくれた先生がいました。

僕はこの先生のことも尊敬していたので、
確かにその通りだな!そりゃ最高のモチベーションのときに
勉強をするべきだ!!!間違いない!って思ってたのですが、
今になって思うと、絶対に違うなって思います。
子供ができて、大きくなったら絶対にこんな風には伝えないなと思います。

なんでかっていうと、最高のモチベーションで開始しようとすると、
そもそも「開始」すらしないからです。
最高のモチベーションで開始しなければいけないということは、
裏を返すと、モチベーションがMAXじゃなければ、
開始しちゃいけないということです。

でも、モチベーションをあげるための術はわからないのです。

僕が学校の先生だったら、こう伝えます。

「クソみたいなモチベーションでもいいから、
とにかく始めよう!」と。
人間には「作業興奮」というものがあって、
何かの作業をしていると、次第にその行動に熱中していって
どんどんやる気も集中力も増してくるというものです。

先生も絶対に経験があるはずです。

掃除が億劫だと思っていたのに、
やり始めたら、止まらない。
この際、家中をキレイにしたい!!って思ったことが。
だから、やる気がでない時にとるべき行動は、
「やること」なのです。
なんか矛盾しているようですが、この事実を知っていると
自分をコントロールすることができます。

僕は、ランチを食べると、午後の仕事を開始するのが
かなり億劫になります。

やる気が出るのを待ってると、
そのまま夕方までだらだらしちゃう危険性さえあります。
だからこそ、昼ごはんを食べたら、とにかく
「何か始める」というルールにしています。

その時は、「amazonで文具を買う」とか、
本当にエネルギーも使わないし、生産性のない
クソみたいな仕事から始めるようにします。

そうすると、このちっぽけな作業が呼び水になって、
次の行動を促してくれるのです。

それを繰り返していると気づいたら、大きな仕事にも熱中しているんです。

「やる気が出なかったら、とにかくやること」

これは、作業の効率をあげる秘訣かもしれません。