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from飯野恵太
馬車道のオフィスより
昨日の朝のニュースで、春闘が取り上げられていました。
トヨタやホンダが、1,500円だか、3,000円だかの
月額給料のベースアップをしている中で、
味の素が14,000円「相当」のベースアップを提案したらしいのです。
「相当」というのはどういうことかというと、
本当に14,000円ベースアップするのではなく、
毎日20分労働時間を減らしますという提案だったのです。
案の定、この提案に対してはサラリーマンは不満そうで、
「時間よりお金です!」と答えてました。
典型的な成功できない人の考え方だったのですが、
確かにこのインタビューで答えた人の気持ちも
わからなくもないですね。
毎日20分労働時間が減るなら、
その時間分をまとめて、月に1日休みを増やしてほしいですよね。
それで、年間12日休みが増えるという提案であれば、
もっとたくさんの人が納得したと思うんです。

味の素がどのように考えているかわかりませんが、
まとめて1日だけでなく、毎日20分にしたのには、
こんな理由があるんじゃないかと思いました。

時間としては、同じ時間だとしても、「時間の価値」としては全く違うからです。

人間の脳というのは、疲れるので、起きてから時間が経てば経つほど
その機能は低下していきます。

就業時間前になったら、(ちゃんと仕事してる人であれば)かなりヘトヘトで
ほとんど使いものにならないはずなんです。
だから、味の素はこのヘトヘトで、生産性のない時間であれば、
削ってしまって、「14,000円相当ベースアップしてます」と
みせたほうが得だと思ったんでしょうね。憶測ですけど。
だからこそ、先生がマーケティングや広告、
新しいアイディアを考えるときにも、
夜の時間ではなくて朝の時間を使わなければいけません。

例え同じ「2時間」でも、生み出せるものが全然違います。
それに、夜2時間とっていても、色んな言い訳を使って先延ばしにしてしまいます。
でも、朝一番の「2時間」であれば、有無をいわさず取り掛かることもできるのです。

今まで夜型だと思っていた人も、だまされたと思って、
朝の時間1時間でもいいので、この時間を
マーケティングのための時間に使ってください。
驚くほどの変化が訪れるはずです。