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from 飯野恵太
馬車道のオフィスより

いまは女子バレーのリオ五輪選考のための大会が終わって、
男子のバレーが始まりましたね。
バレーはすごく好きなので、男子バレーも応援したいと思います。
こういう、スポーツイベントがあると、
いつもテレビ局がやってることがあるんですが、
先生は気づいていますか?
バレーでも、ボクシングでも、水泳でも、野球でも、
何か大会や重要な試合があったら、テレビ局は
その試合だけをただ流すだけということはしません。

必ず、100%、絶対に、
その試合に出る選手のことをピックアップした
ドキュメンタリーを流すのです。

なんで、そんなことをするのか?


それをした方が、試合の視聴率が圧倒的に高くなるからです。
例えば、バレーでも、その選手にどんな苦悩があって、
どんな試練を乗り越えてきて、どんな努力をしてきたか。

そういう番組を作って、試合前に何度も流すのです
そうすると、それを見ている人は、その選手に
感情移入をするんです。

別にバレーが好きじゃなくても、選手個人に興味を持つようになります。
そしたら、その選手が出ている試合も応援したい、
見てみたいと思うようになるのです。

だからKー1とかで対戦があるときも、両選手のエピソードを
時に華やかに、時に泥臭く描くことで、試合への興味を持ってもらおうとするのです。
そのとき、そのスポーツのおもしろさを、淡々と流したりなんかしません。
ひとにスポットライトを当てて、そのエピソードを描くのです。

これは、先生も絶対にしなければいけないことです。
とくに、初めてきた患者さんには。
ただ、施術の重要性や、持っている技術を伝えるだけでなく、

治療家としてやってきた努力、
治療家になろうと思ったきっかけ、
壁を乗り越えたエピソード、

そういうものを伝える必要があるのです。

初診でいらっしゃった患者さんには、
そういう先生にまつわるストーリーをまとめた
冊子を渡してあげてください。

だまされたと思って、やってみてください。
おそろしくリピート率が高くなります。
先生も、想像してみてください。

人間性も何もしらない見ず知らずの人と、
人となりも、その人のやってきた努力も知っている人だったら、

どっちの治療を続けたいと思いますか?