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from飯野恵太
馬車道のオフィスより
「バーバリー」が好きな人って多いと思います。
イギリスのブランドで、そのトレンチコートは
年代問わず大人気ですよね。

それでは、「三陽商会」はご存じですか?
このバーバリーと日本でのライセンス契約を結んでいた
アパレルの大手です。

バーバリーと三陽商会とのライセンスが、
昨年6月に切れてしまったのですが、
この影響で、三陽商会は、かなり苦しい経営状況を
強いられているようです。

赤字が55億円に膨らむ見通しで、
従業員の2割近くにあたる250人の
早期退職を募集するようなのです。
これまで1000億を超えていた売上も、
2015年はそれを割ってしまいました。
三陽商会は45年もの間、バーバリーとともに
経営をしてきたので、その売上のなんと半分以上が
「バーバリー」ブランドが構成していたんですね。
ほぼ、バーバリーの会社と言っても、過言ではなかったのです。

三陽商会の最大の過ちはこれです。
バーバリー1つに、頼っていたこと。

契約が切られる可能性は十分あったのに、
他のブランドの育成が不十分だったんですね。
ダン・ケネディもよく言っていますが、
「1」は最悪の数字なのです。

本当に最悪なのです。
どんなことも「1」しかなかったら、
それが失われた瞬間、終わります。
いまの三陽商会のような苦境に立たされてしまうのです。

治療院の経営でも、もちろん「1」は最悪の数字です。

集客手段を1つしか持っていなかったら、
それが禁止された瞬間に、手立てがなくなります。

1人の事務スタッフに、全ての作業を任せていたら、
その人がやめた瞬間に、火の車です。

極端な話、先生が1人だけで経営していたら、
先生が倒れた瞬間に、潰れてしまいます。
先生の院に「1」はありませんか?
それは、とてつもなく危険な数字ということを
理解しておいてください。