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横浜オフィスより

先生はマイケル・サンデルを知っていますか?
「トロッコ問題」で倫理について議論した
有名なハーバードの教授ですね。

自分の運転するトロッコがあり、
そのトロッコのブレーキが壊れてしまった。
線路の先には、5人の坑夫がいる。
このまま進むと、その5人を轢き殺してしまう。
だが、線路は、ふた手に分かれている。
方向を変えることはできるが、方向を変えた先には、
別の1人の坑夫がいる。

あなたは、このトロッコの進路を変えるべきか?

というやつです。

このマイケル・サンデルが書いた
「それをお金で買いますか?」
という本を読んだのですが、
なかなか面白かったです。

この本では、経済と倫理についてを
語っているのですが、海外では
そういうことも議論するほどに、
本当に色んなことがビジネスにされてるんだなと
びっくりしました。

日本でもスタジアムの
「命名権」は販売されてますよね。
これに抵抗を感じる人はあまりいないと
思うのですが、アメリカはすごいんですよ。

特定のチームの
ホームランや
ホームイン、
盗塁などの
命名権が売られていて、
そこにスポンサーが付いてるんです。

意味分からないですよね?

どういうことかというと、
吉野家が巨人のホームランの命名権を買ったとします。
すると、巨人の選手がホームランを打ったら、
アナウンサーは、
「出た!!第11号、吉野家の牛丼特盛り砲!」
と、言わないといけないのです。

これはちょっとダサすぎる例でしたが、
アメリカでは、

セブンイレブンキャノン!とか
マクドナルドブラスト!とか

そんな感じで名前がついてるんですね。

ホームランだけじゃなく、
選手が無事にホームインしたときにも、
坂本選手が無事ホームインしました!
坂本選手はセーフでした!みなさん、セコムしてますか?

みたいなアナウンスがつくんです。

すごいですよね。

よくそんな広告を考えましたよね。

他にも、自分の額に企業広告の「入れ墨」を
いれるかわりに、1万ドルを手にした女性の話や、
パトカーにすらも、広告にして、販売しようとした
広告代理店の話などがありました。

当然、この本は、経済と倫理について
語られる本なので、これらの広告はあまり
肯定的には語られていないのですが、
僕は、アメリカ人の自由なアイディアと
実行力にただただ驚かされていました。

想像できることは、全て実行しちゃってるんですね。

中でも、すごい大切なアイディアを
実行してるなと思ったのは、
ある弁護士事務所が出した広告です。

彼らは、なんと「刑務所」の待合室に
テレビを設置して、動画広告を流したんですね。

それが、とてつもなくヒットしたらしいのです。

なんせ、刑務所にいる人というのは、
すぐにでも刑務所から出たいんです。
一秒でも早く。それを渇望しています。

それを実現してくれる(可能性のある)のは
弁護士です。

だから、刑務所の待合室に広告を流すことで、
この弁護士事務所は
渇望するニーズにぴしゃっとマッチした
提案をすることができるんですね。

まさに広告の3Mに完全にはまってる良い事例です。

マーケット=すぐにでも出所したい囚人に
メッセージ=すぐに出られるようにします!というメリットを
メディア=刑務所の待合室のテレビで伝える

というものですね。

先生も広告を出すときには、
絶対に3Mを無視してはいけません。

と、この弁護士事務所がやったように、
先生のターゲットが集まる場所に
効果的に広告を提示することができたら、
革命的に効率的な集客を成功させることも
可能になりますよね。