from飯野恵太
横浜オフィスより

小学校のときに、夏休みの取り組みとして、
家の手伝いをするみたいのありませんでしたか?

僕は、ある夏休みのお手伝いの項目として、
「風呂掃除」を掲げたことがあるんです。

でも、この風呂掃除が僕にとっては、
めちゃくちゃイヤだったんです。

最初のうちは、頑張ってやっていたんですが、
そのうち、やらなくなってしまったんですよね。

なんで、僕がお風呂掃除をやらなくなったかというと、
お風呂掃除というものは、浴槽を真っ白に、ピッカピカにしないと
いけないと思っていたからなんです。

僕の実家の風呂の浴槽が、
水垢で、うすーく黒ずんでいたんです。

小学生の僕は、掃除をするからには、
この、頑固な水垢も、キレイさっぱりに
落とさないといけないと思っていたので、
毎日、風呂掃除のお手伝いをする時は、
大掃除ばりに気合いをいれて、30分くらい
水垢と格闘していたんです。

でも、長い時間かけてできた水垢なんで
そんな小学生が、ゴシゴシ磨いたところで
簡単には落とせないんですよね。

だから、いつも、風呂掃除をする度に、
お風呂場で半ベソかいて、叫んでいたのを
覚えています。

ピッカピカにしたいのに、
落ちない。

完璧に掃除したいのに。

それで、完璧にできないことがイヤで、
風呂掃除というのは、とんでもない
気合いをいれて挑まなきゃいけないのに、
完璧にキレイにすることができない、、、

と心理的負担が重くなって、
風呂掃除の手伝いをやめてしまったんです。

で、しばらく風呂掃除のお手伝いをしていなかったんですけど、
ある日、母親が風呂掃除をするところを
みかけたことがあったんです。

僕がいつも30分くらいかけてやっていたのに、
母は、1分足らずで、ささっと表面のぬめりだけ
落として、もうお湯を入れ始めたんですよね。

え??
こんなんでいいの?!!

という、小学生の僕の中で
とてつもないパラダイムシフトが起こったんです。

それからというもの、
風呂掃除は苦ではなくなり、
お手伝いを継続することができたんです。

小学生のときの、僕の風呂掃除と一緒で、
完璧にやろうとすることは、
とても危険な考えなんですよね。

100点を目指して、取り掛かるので、
1つの物事を完了させるのに、
ものすごく時間がかかります。

完成させるまでに時間がかかってしまい、その間に
機会損失をしてしまうんですよね。

例えば、チラシで集客しよう!となったときでも
100点を目指すあまりに、半年もかけて1枚のチラシを作る。

でも、やっと出したと思ったら、訴求がずれてて
全然反応が取れないチラシだった。。。

それよりは、とっとと1週間でチラシを作ってテスト。
そしたら、何がダメかが、すぐにわかるので、
その情報をもとに、またテスト。

そうして、半年後にできたチラシと、
完璧を求めて、時間だけかけたチラシ。

どっちの方が、いいチラシか。

言うまでもなく、
たくさんテストしてできあがったチラシですよね。

それに、テストの間にも、集客ができたら
売り上げがあがりますから、その間も、
どんどん得られる利益の差が広がりますよね。

さらに最悪なのは、完璧にやろうとすると、
心理的な負担がかかるので、
そもそも行動を取らなくなることも。

先生もお風呂掃除をピッカピカにしようとしないでください。
完璧主義は、機会損失の温床ですよ。