from飯野恵太
横浜オフィスまで

昨日に引き続き、また孫さんのお話をさせてください。
大好きなんです。

孫さんって、経済界を牽引している人なので、
仕事ばっかりしているイメージですが、
というか、実際に仕事ばっかりしてはいるんですが、
ゴルフもすごい腕前なのって知ってましたか?

スコア72、パープレーでまわっちゃうくらい上手いんです。
しかも、何十年も続けてパープレーを出したんじゃなくて、
とてつもない勢いで上達していったんですね。

1年目で90台
2年目で80台
3年目で70台
4年目で72(パープレー)

この目標を打ち立てて、
全く予定どおりに、このスコアを叩き出していったんです。

これがどれだけすごいかというと、
「ハンディキャップがシングルになるには、(80台前半以下)
仕事も家庭も捨てなければできない」
と言われるくらい難しいことなんです。

それを、あれだけバリッバリに、むしろ
国内の誰よりも仕事をしながら、
わずか3年で達成しちゃうんです。

とにかくすさまじいですよね。

別にこれは、孫さんが類稀な
運動神経を持ってるわけではなく、
(見た感じ、むしろなさそうですよね)
その向かい方がすごいんです。

練習といって、ただやみくもに打つのではなくて、
練習メニューを詳細に決めて、テーマを持って球を打っているんですね。

5球ごとに、どこに打つかの目標を決めて、
打てなかったときには、どうして打てなかったのかを
クラブヘッド見ながら、うんうんと考えるのだそう。

一緒にゴルフを始めた同級生と練習場に行っていたらしいのですが、
同級生の球はどんどんなくなるのに、
孫さんの球はどっさり残っているらしいのです。

5球ごとに、うんうん考えるんだから、
まあ、相当な時間がかかりますよね。

孫さんは、同級生にこう言い放つんです。

「お前のように、目的をもたない練習じゃ上達しないぞ」

そして、

「何事も脳みそがちぎれるくらい考えるんだ」

孫さんは、ゴルフでもなんでも、
もちろんビジネス、仕事のことでも、
いかに短期間で目標を達成するか、
そのことを常に懸命に考えているんですね。

普通の人だったら、適当にやってしまうことを
彼は、脳みそがちぎれるまで考えているんです。

脳みそがちぎれるまで。
頭がキリキリ痛むほど、考え尽くしているんですね。

本当に、イメージしやすい例えですよね。

孫さんは、脳みそがちぎれるほど考えることで、
20代で、10億もの借金を背負ったときも、
数ヶ月で、これを完済したんです。

ソフトバンクの黒字がまだ、1億しかなかった頃にですよ?
それを個人で完済したんです。

人間の脳みそって、普段は、わずか7%しか
使われてないって言われていますが、
孫さんは、脳みそがちぎれるほど考えることで、
もしかしたら、20%、30%、それ以上の
脳みそを活用してるのかもしれません。

何も、孫さんのようになれ!と言われたら
真似できる人はいないかもしれませんが、
今以上に、真剣に「脳みそを使う」ということは、
誰にでもできることかもしれないですよね。

僕も、どうしても目標が達成できなさそうだなと
思ったときでも、それこそ、脳みそをちぎれるまで考えた時に、
ウルトラCのアイディアが出て、達成できたりすることがあります。

目的を持たず、ダラダラやるのではなく、
自分の目標を達成するために、
脳みそがちぎれるまで考える。

今まで無理だ。と思っていた目標やゴールも
もしかしたら、達成できてしまうかもしれませんよ。