from飯野恵太
横浜オフィスより

僕は小学校のころ、
作文が大の苦手でした。

僕の記憶だと、本格的に
小学校で作文を書かされるようになったのは、
2年生のときだったんですが、
何を書けば良いのか、全くわからなかったんですよね。

ものすごく作文を書くのに
悩んで、頭を抱えていたことを覚えています。

最初に、作文は、お魚のように書くといいんだよ。
と、当時の担任の先生に教わったのですが、
「頭」と「お腹」と「尻尾」の3つに分けて書いていけば、
いい作文が書けますよー。と。

意味がわからなかったので、
先生に尋ねると、
「お魚って、頭とお腹と尻尾があるでしょ?
だから、作文も3つに分けると
うまく書けますー。」

ますます意味わからん!!
ぜんっぜん、意味がわからなかったんです。

教科書で調べようとしても、
作文のことって書いてなかったんです。

当時はインターネットなんてありませんから、
頼りになるのは、先生だけ。
でも、肝心の「頭」と「お腹」と「尻尾」に
何を書けば良いのかはわからない。

もんもんとして、
まったく作文が進まなかったのを覚えています。

それまでの授業では、正解があって、
それを答えればよかったのに、
作文の正解がわからないんですよね。

でも、そんなもんもんとする僕を尻目に、
すらすら作文を書き上げちゃう同級生もいたんです。
僕が「正解」を探して、一文字も書かないうちに、
彼は、1つの作品を完成させちゃったんです。

で、彼は、それを提出することで、
先生からの添削をしてもらえる。
より良い作文に修正していくことができるんですね。

一方、僕は、もんもんとして進まない。
何も成長しないわけなんです。

ストップしている間に、
どんどん差が生まれてるんですよね。

すぐに書き上げた同級生の作文は、
お世辞にも素晴らしいものではなかったのかもしれませんが、
提出して、改善点を教えてもらえるっていうのは、
とても価値のあることですよね。

僕も100点を目指して作文を書くより、
下手でもいいから、さっさと取り組めばよかったんです。

「やる価値のあることは、たとえ下手くそでも、やる価値がある。」

イタリアの偉大な画家、ミケランジェロの言葉ですが、
僕のとても好きな言葉の1つです。

僕の作文だけでなく、
ビジネス、仕事の点においても
同じことが言えます。

言葉通りですが、やる価値のあることは、やる価値があるんです。
例え、上手にできなかったとしても。

うまくやろうとして、
「まだ上手にできないから、
もう少し待とう。」

そう思って、停滞している間の
機会損失が、一番もったいないですよね。

やる価値があると思ったら、
とりあえずやってみればいいのです。

そしたら、何かしらの変化が起こりますし、
自分を成長させることができます。

作文の書けなかった僕のように、
もんもんとして、何もしなければ、
変化も、上達もしませんよね。

一番最初が、一番下手くそなんだから、
気にせず、やってみればいいのです。