8ac3d013

from 飯野恵太
元町・中華街のスタバより

先生は、マーケティングの3Mをご存知ですか?
マーケティングの勉強を熱心にされている方や、
ダン・ケネディ好きの変態の先生は知ってると思います。

マーケティング(広告)を成功させるには、

1、マーケット(市場)
2、メッセージ(広告文)
3、メディア(広告媒体)

この3つが全て正しくないといけないというものです。

簡単にいうと、髪質改善のトリートメントの広告を
世界一のコピーライターに依頼してつくってもらっても、
お坊さんというマーケットに、広告したら、無残な結果が待ってるということです。

この3つが一致していないといけないのです。
これで最近あ〜、めっちゃマーケット間違ってるな〜。。。と思った例がありました。


先日、妻とサーカスを観てきたという話をしました。
木下サーカスです。
色んな「エンターテイナー」がいて、
めちゃめちゃおもしろかったというお話をしたのですが、
木下サーカスでは動物を使ったショーもやるんですね。

そして、サーカスを終えてすごく楽しい気分でいる僕らに、
出口直後のところでビラを配ってる集団がいるんです。
彼らは、「サーカスで動物を使うのは虐待!」という
メッセージを掲げていたのです。

そしてビラを配って、そのビラがどういう内容かというと、
動物を使うサーカスの反対に賛同してほしい、
メッセージがのったビラです。

まあ、ようは寄付金の獲得をゴールにしてるんですね。
でも、このビラをまさに木下サーカスを観てきたヒトに渡してるんです。
「サーカス」という点では、一見共通点がありそうですけど、
よくよく考えたら、もう間違えまくってるマーケティングですよね。

だって、木下サーカスを見てきたヒトは、サーカスに満足して、
サーカスを楽しんで、みんな笑顔で帰宅しようとしてるんです。
そこに自分たちが楽しんだ動物のショーを否定するようなメッセージを
受け取りたいわけがありません。
彼らの主張がどんなに正しかろうが、正直気分悪いです。

シンプルな木下サーカスへの嫌がらせっていうならまだわかるんですが、
「寄付を募る」というゴールに向かう広告だとしたら大失敗でしょうね。
むしろ、「サーカスでの動物ショーを反対しましょう!」というビラを
一番受け取ってくれないマーケットだと思います。
彼らが行った、特定の趣向を持つ団体があつまるところに、
広告を出すという方法を「パラサイトマーケティング」といいます。
このパラサイトマーケティング自体は、いい取り組みだと思うのですが、
肝心のパラサイトする先(マーケット)を間違ってましたね。

先生も、広告を出すときは、マーケティングの3Mを意識してくださいね!