%e5%8f%a3%e3%81%a6%e3%82%99%e3%81%84%e3%81%86%e3%82%88%e3%82%8a%e4%bd%93%e9%a8%93%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8d%ef%bc%81from 飯野恵太
横浜オフィスより

妻の実家でクリスマスパーティでした。
4家族が集結するので、いつも
とても賑やかなんです。

そこでは、それぞれの家族が
子供に対してプレゼントを渡すのですが、
子供ってとても素直ですよね。
残酷すぎるくらい素直ですよね。

めちゃくちゃ喜んでくれるプレゼントもあれば、
露骨に悲しい顔をされるプレゼントもあります。
泣きそうなほど悲しい顔をします。

先生は知ってますか?
パイフェイスっておもちゃを。

黒ひげ危機一発の
パイが顔にかかる版みたいな奴です。

これをみんなで遊んだら
めちゃめちゃ楽しいと思って
5歳の甥にプレゼントしたのですが、
全く興味を示しませんでした。

箱を開けようともしなかったんです。

なんでこんなものをよこすんだくらいの
感じで、ゴミを見るような目で
あげたおもちゃを見ていました。

そして、彼は、他の人からもらった
ベイブレードで夢中になって遊んでいたんです。

それはとても悲しかったのですが、
とにかく、僕はこのパイフェイスを
みんなで遊びたかったので、甥っ子に頼んで
開封してもらいました。

当然、箱を開けても彼はそのおもちゃに
興味を示さなかったのですが、
大人たちと一番年長の甥の
4人でこのパイフェイスを遊んでみることにしたのです。

ひとりずつダイヤルをまわして
あたりをひいた人には、たっぷり塗られた
パイが顔面に飛んでくるのです。

お義父さんが見事、パイの餌食になって
顔面パイまみれになっていたのですが、
このゲームを見ていた
持ち主の5歳の甥っ子の反応はどうでしょう?

もう、爆笑です。
というか、その場にいた人全員笑っていたのですが。

はじめは全く気に入らなかった
このおもちゃも、実際に遊んでるところを
みたら、夢のおもちゃに変わったのです。
喜々として遊び始めたのです。

すごいですよね。

これが、デモンストレーションの力です。

ひとは、いくら口で説明したって
体験しなければ、その価値はわからないのです。

ものごとの良さを伝えるなら、
実際にやってるところを見せたり、
体験してもらう方がずーっと効果的なんです。
しかも、簡単です。

先生が患者さんにうけてもらいたいメニュー
買ってもらいたい商品があるなら、
口で説明するよりも、とっとと
「体験」させてしまった方が早いのです。

甥っ子に、パイフェイスの価値を
口で説明するのは、至難の業だったはず。
でも、ゲームを一度でも(疑似)体験してもらったら
一瞬でとりこになったのですから。