from 飯野恵太
馬車道のスタバより
焦りました。
朝からめちゃめちゃ焦りました。
先生の携帯はスマホですか？
僕はiPhoneを使っているのですが、
iPhoneの仕様でパスコードのロックがかかっています。
使う前に、暗証番号入れないと
画面が開かないようになっているんですね。
このパスコードは、もう何年も同じものを使っていて、
毎日、毎日、無意識レベルで、ロックを解除しています。
しかし、今朝起きてから、
パスコードのロックを解除しようとしたら
できないんです。
え？と思いました。
何度やっても、ロックが解除できないんですよ。
５回、６回、７回と
解除を試みてもロックが解けず、
ついに、次のパスコードの入力まで
１時間、間を空けないと
できないというセキュリティが
かかるまでになってしまったのです。
そして、次の認証で失敗したら、
iPhoneのデータが全部消えるという
ところになってしまったのです。
もうやばいなと思いましたね。
パスコードのロックが解除できないというのも
ありますし、このiPhoneの「故障」も
大ごとだと思いました。
いままで使っていたパスコードが
一夜にして変わったのです。
その「故障」のせいで、
ぼくはiPhoneのデータが全部消えてしまうという
ところにまで来ています。
もう、頭にきて、Appleに電話をかけようとしました。
当然、僕のiPhoneは、ロックがかかっていて
使うことができないので、帰宅して、
妻の携帯からAppleにクレームを入れようとしたのです。
「パスコードが急に変わって、
iPhoneが使えないんだよ！
いつもみたいに、◯◯◯◯（パスコード）
入れても、まったく解除できなくなった！」
妻に説明すると、
妻から、思わぬ発言が。
「パスコードって△△△△じゃなかった？」
え？
妻は、僕がiPhoneを操作するところをよく見ているので、
パスコードの解除の番号を知っていました。
そして、僕が、朝から何度も入力していたパスコードではない
番号を教えてくれたのです。
おそるおそる、その番号を入力してみると
あっさり、iPhoneのロックは解除されました。
僕は、何年間も毎日入力していた
パスコードを、突然ど忘れしたのです。
呼吸するかのように使っていた
iPhoneのパスコードをですよ。
妻も、目が点になっていました。
「やばくない？そんなことある？！」
という風に。
しかも、僕は、パスコードを忘れるなんて
あるはずがないと思っていたので、
「自分の打ったパスコードが間違っている」とは
１mmも考えませんでした。
iPhoneがバグって、パスコードが
勝手に変更されたと思い込んでいたのです。
Appleに怒りのクレームを放とうとしてましたからね。
むしろ、妻からの指摘がなければ、確実に
Appleに突撃してましたからね。
本当に、思い込みってめちゃくちゃ危険だなと思いました。
自分がこうだって思っていたら、
一気に、視野が狭まって、他の可能性を
考えられなくなるのです。
自分だけでは、おそらくデータが全て消えていた
僕のiPhoneも、妻の一言で、その危機を脱したのです。
何もかも、自分だけの考えで
行動するって、本当に危険ですよね。
第三者の意見を聞くことの大切さ。
身をもって実感したのでした。
