from 飯野恵太
横浜オフィスより
僕は大道芸を見るのが好きなんです。
横浜には、大道芸をやってくれる広場が
たくさんあるので、その点はすごく
気に入っています。
今日は、家族で散歩をしていたら、
ある大道芸パフォーマーに出会いました。
もう、パフォーマンスも終盤だったのですが、
せっかくだったので、見ていくことに。
見るたびに、僕が感心することがあるのですが、
みんな、クロージングがすごくうまいんですよね。
つまり、チップ(投げ銭)の要求です。
どのパフォーマーもクロージングをするんですが、
誰一人として、適当にクロージングしないんです。
「パフォーマンスをみて、おもしろかったら
お金入れてください」
とか、そんな感じじゃないんです。
もっと、はっきりとくっきりと要求するんです。
どのパフォーマーでも共通するクロージングの流れがあるんですが、
①遠くで見ている観客を近寄らせます
②最後の一番の大技をする前に、実施
③許可だけで、報酬はもらってないと伝える
④みなさんからいただくお金で生活をしていると伝える
⑤風で飛ばないように折りたたんで、入れてくださいと伝える
つまり、千円以上を入れるようにお願いする
こんな感じなんですよね。
どのパフォーマーも決まって、こういう流れなんです。
クロージングのマニュアルがあるんじゃないか?ってくらい、
みんな同じだし、上手なんですよね。
お金をもらうお願いを絶対に適当にしないんです。
申し訳なさそうにも言いません。
もらって当然!それだけの価値を提供してる!
という自信が伝わるようなクロージングをするんですよね。
だから、本当におもしろい人のパフォーマンスのあとだと、
千円札が盛りだくさんに入ってることもあるんです。
日本人の感覚からすると、
チップで千円渡そうってあんまり思わないですよね。
にも関わらず、たくさん手に入れちゃうんです。
誰かが言っていたのですが、大道芸として成功するには、
技術力もさることながら、営業力も同じくらい大事と
言っていました。
やっぱり、どの世界でも共通して、
営業力は大切なんだなと思います。
そして、自分の提供するモノを
価値がある!と自信を持って言えることも
大事ですよね。