特徴ペラペラ言われても辛い!from 飯野恵太
新橋のスタバより

先週末はビッグサイトで行われた
5,000人規模のセミナーに参加してきました。

こんな大規模なセミナーに参加したのは
初めてです。

大規模なセミナーなので、
協賛企業もたくさんいて、
出展ブースも40箇所くらいあるんです。

席に着くまでに、ブース出展者から
ゴリゴリ営業をかけられるんですが、
その中に、おいおいそれはないだろ?!
と思う出展者がいたんです。

そのセミナー自体が、インターネット集客とか
マーケティングを教えるような内容のセミナーなので、
当然、参加する5,000人の人々は、
ビジネスの改善やマーケティングに
興味のある人たちですよね。

だから、ブースの出展者も
基本的には、類似した業界の人達です。
Facebookの集客を教えてるところとか、
仮想通貨の使い方を教えてるところとか、
メールの配信システムを扱っているところとか。

こういう人達にとっては、
すごく出展する価値あると思うんですよね。

なんせ、自分のターゲットにドンピシャの人達が
集まってるセミナーなので。

でも、そういったブースの中で、
むちゃくちゃ異質なのがあったんです。

それは、水を浄化する特殊な工具を扱っているというメーカーです。

ここには、確かに5,000人が参加していますが、
その人の中で、家の水の質を改善したいって
少しでも考えてる人って何人いるんでしょうね?

割合で行ったら、めちゃ少ないですよね。

これが、健康とか美容に関する
セミナーだったら、いいと思うんですよ。

みんな、健康や美容に関心のある人達ですから。
家の水の浄化に関心のある人も結構いると思います。

でも、インターネットマーケティングのセミナーですからね。
かなり見込みは薄いと思います。

しかも、その後の、アプローチの仕方もよくないんですよね。

ブースで足を止めたら、
そこから10分くらい、ずーっと
浄化装置の「特徴」長々説明するんです。

この装置は、どこが認定してるんだとか、
何で作られているんだとか、
どこの技術で作られているんだとか、
どこかの大学のすごい権威がバックについてるとか、

話をずっと聞いてても、
ちっっっとも、僕が「得られるもの」が
何のかさっぱりわかりませんでした。

本当に、びっくりするくらい、わからないんです。

しびれを切らして、
「これ使ったら、僕はどうなるんですか?」
と聞いたのですが、それでも「特徴」が羅列されていたんです。

謎の装置のまま終わりました。

おそらく、この出展者は、今回のブース出展の
広告を回収することができないだろうなと思いました。

先生もこの「特徴ペラペラ」には
本当に気をつけないといけません。

結構、他人事じゃないですよね。

意識せずに、何かを説明しようとすると、
ひとは、簡単に特徴を羅列しちゃいますからね。

患者さんが知りたいのは、
「わたしはどうなるのよ?」
って、ただそれだけです。

いわゆる「ベネフィット」ですね。

先生が患者さんに、新しい施術のプレゼンをしたり、
扱っている物販商品を案内するとき、
このことを絶対に忘れないでください。

ぼくが、ビッグサイトで体験した「謎の装置」の
失敗を思い出して、「何が得られるのか?」を
話すようにしてください。