from飯野恵太
横浜の自宅より
 
 
 
 
あるセミナーの会場で
講演開始まで時間があったので
Wi-Fiをつなげて
仕事をしようとしたら
候補に上がる無線LANのひとつに
「背筋を伸ばす!」という
無線LANがでてきました。
 
 
 
 
目標達成の技術を学ぶような
セミナーだったので
やっぱり意識の高い人が
参加しているんですね。
 
 
 
 
確かに、「背筋を伸ばす!」に
パソコンがつながっている間は
背筋を伸ばさざるを得ない気がしますよね。
 
 
 
 
さて、最近読んだ記事ですごく興味深いものがありました。
 
 
 
 
京大ナンバーワン教官が教える「勉強することのホントの意味」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53586
 
 
 
 
京都大学ナンバーワン人気教官の
瀧本哲史さんという方が
四天王寺中学の女子生徒に対して
講演を行いました。
 
 
 
 
なんで勉強しなければいけないのか?
というテーマでの講演だったのですが
瀧本さんはそこで、「車輪の再発明」を
あげていました。
 
 
 
 
■車輪の再発明
「既に解決策があるのに、
それを知らずに、もしくは無視して
自分で再び一から作ること。」
ですね
 
 
 
 
中国でこんな小咄があるそうです。
 
 
 
 
(以下引用)
 
 
 
 

「昔、中国の田舎に、数学がすごくできる中学生がいました。
ある数学の研究者がその子の才能を見抜いて、
『君は都会の学校に行って、数学の勉強をするべきだ』と
アドバイスしました。
 
 
 
 
しかし、その子の親は
『うちで農業を手伝わせます』と
進学を止めたのです。
 
 
 
 
何年かして研究者がその子に再会すると、
彼はこう言いました。
『先生、僕はすごい発見をしました。
この公式を使うと、あらゆる2次方程式が
解けるんです』。
 
 
 
 
彼が見せたのは、
皆さんが中3で必ず習う
『解の公式』でした」
 
 
 
 
(引用終わり)
 
 
 
 
確かに、解の公式を自分で発見したのは
すごいことですが
それは人類が既に知っていること
だったんですよね。
 
 
 
 
彼は何年もかかって
それにたどり着きましたが
教科書を読めば
数分でわかってしまうことなんです。
 
 
 
 
これでは、彼の時間も才能も
無駄遣いになってしまいますよね。
 
 
 
 
これは、経営者、ビジネスオーナーでも
全く同じことが言えますよね。
 
 
 
 
例えば、広告を作るというとき
既に存在している反応取れる作り方を知らずに
自分のアイディアで0から作る。
 
 
 
 
何度も何度もテストを重ねて
やっと、ヘッドラインをつけることの
重要性を発見する。
 
 
 
 
でも、それは
広告の教科書を読んだら
最初の1ページに書いてあるくらい
当たり前のことだった。
 
 
 
 
こうなってしまったら
成果を出すまでに
人より何倍も時間、お金が
かかってしまいますよね。
 
 
 
 
瀧本さんは
聖徳太子のことも
例に出して、学ぶことの
重要性を伝えていました。
 
 
 
 
聖徳太子の大きな功績の1つに
十七条憲法がありますが
これは、何も聖徳太子が
0から作ったものじゃないらしいんです。
 
 
 
 
そのほとんどは、
隋の条文を「パクった」もの
だったんですね。
 
 
 
 
隋の制度をいいとこどりして
さらに、改良して作られたのが
十七条憲法なんです。
 
 
 
 
広告のスワイプと一緒ですね。
 
 
 
 
0から作るのではなく
効果の高かった「お手本」が
あるなら、そこから学んでいく。
 
 
 
 
車輪の再発明をしないためにも
日々学習していくということは
学生だけでなく大人でも
とっても大事なことですよね。