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from飯野恵太
みなとみらい線電車の中より
こんな実験を知っていますか?
コピー機の実験です。
※下に出てくる数字はだいたいです

コピーの列に並んでいる人に、
「先にコピー機を使わせてください」と理由を伝えずに
お願いすると、55%の人しか割り込みさせてくれないのですが、
「急いでいていますぐにコピーをしなければいけないので、
コピー機を使わせてください」と理由を伝えてお願いをすると、
92%の人が割り込みさせてくれるんですね。

しかも、この実験がおもしろいのは、続きがあることです。


2つ目のパターンでは「急いでいるので」という正当な理由があるので、
割り込みさせてくれる人が増えるのはなんとなくイメージできますよね。

しかし、3つ目の実験で、
「コピー機を使いたいので、先に使わせてください」と
理由にもならない当たり前のことを理由にして、お願いさせたのです。
言ってることは、「先にコピー機を使わせてください」とほとんど変わりません。
にも関わらず、91%の人が割り込みさせてくれたのです。

理由を言わないときよりも圧倒的に多く、
そして、正当な理由を伝えたときとほぼ同数の人が
割り込みさせてくれたのです。
これが「理由」の力です。
理由には人を動かす強力なパワーがあるのです。

この力を利用して、「Reason Why Copy」
というものがあるほどです。
要は、理由を伝えるだけで、
めちゃくちゃ反応率の高い広告を
作れるというものです。
これは、先生が集客に関わらず、
色んなところで使える人間の行動心理でもあります。
最近だと「患者さんの声」を集めるのに、
どうやったら、みんなに協力してもらえますか?という
相談を受けることがよくあります。
でも、この応えはすごく簡単で、理由を伝えれば良いのです。

サービスを改善するため、、、
あなたの声を施術の励みにしたいので、、、
HPに掲載したいので、、、

なんでもかまいません。
大切なのは、理由の中身よりも
理由を伝えるということなのです。