スーパースターの泥臭い努力

from 飯野恵太
与野本町の自宅より

 

(今日はアメフトのマニアックな内容なので興味のない先生は飛ばして読んでください、、、)
遅ればせながら、スーパーボウルを観戦しました。
スーパーボウルとはアメリカンフットボールの頂上決戦で、
全米では1億人以上が観戦するといういわれる世界最大のスポーツの試合です。

スーパーボウルの夜は買い物ができなくなると言われるくらい、お店も全部閉めて、みんなが観戦するんです。ファンのチームとか関係なく、全国民が応援するんですね。
僕はこれをみるのが楽しみで仕方ありませんでした。

シアトル・シーホークス VS ニューイングランド・ペイトリオッツ
内容も近年稀に見る大接戦で、試合の最後には興奮した選手が相手選手を殴って退場処分になるくらい白熱した試合になりました。

そして、白熱の試合はペイトリオッツの勝利で決着したのです。
ちょっとここで紹介したいのが、見事スーパーボウルを制したペイトリオッツのQB、トム・ブレイディについてです。

かれは、史上最高のQBと言われていて、今回の試合で最も多くスーパーボウルでタッチダウンパスを通したQBになりました。殿堂入りのジョー・モンタナの記録11本を2本も更新して13本の偉業!
「最高のQBは誰か?」ときかれたら、全米が「ブレイディだ」っていうくらい、もう、半端無くすごいQBなんです。
対戦相手のQBのラッセル・ウィルソンも、
「学生時代からの自分の憧れの存在、ブレイディ。彼と戦えることが、光栄でたまらない」インタビューで告白するくらいすごい選手なんですね。
もう、アメフト選手にとってのアイドル的存在なんです。
こんな生きる伝説となっているブレイディも、実はプロになった当初は日の目を浴びない選手でした。

NFLのドラフトでも、
6順目199位で指名されるという、全く期待されない状態での入団。

おどろきですよね。「歴史上最高の選手」と言われているのに、同年代相手に199位ですから。

プロになってからもコーチからの評価は、「のろまで使えない」というとんでもなく劣悪な評価をくだされていました。(忘れて置いていったコーチングノートに書いてあったのをみつけちゃったみたいなんですが、相当ショックですよね。)
そんな状況でも、ブレイディは、
努力を惜しみませんでした。
・練習前にコーチ陣が到着した時には、既に練習を始めていました。
・帰宅してからも周囲があきれるほど長く練習していました。
・心理学者を雇って、メンタルタフネスまで鍛えていました。
華々しい活躍を約束されなかったからといって、彼はあきらめることはせず、泥臭い努力を重ねました。

エリート街道を走ってきたわけではなく、泥臭い努力を地道に重ねて、栄冠をつかみとったのです。
誰もがあこがれるような大スターでも、その裏には泥臭い努力があったのです。
これは、マーケティングや集客にも全く同じことが言えると思います。
治療院の集客でも、簡単に、楽に、一発で課題を解決できるような必殺技は存在しません。必勝法なんてないんです。

純粋に、お客さんのことを考えて、お客さんが喜ぶことを試行錯誤することしか道はないのです。
泥臭いマーケティングの考え方のひとつとして、「セグメント」があります。

性別や、年齢、住所、昔どのサービスを使ったか?
誕生日はいつか?趣味はなにか?家族構成は?

こういった患者さんの属性を細かく切り分けて、その属性ごとに企画を考えて打ち出すのです。

腰痛で困っている男性へというよりも、
趣味でゴルフを始めたけれど、腰痛がひどくて練習ができてない50代の男性へ

と言われたほうが、その条件がはまっている人は反応するんです。
でもこれって正直、めちゃくちゃ面倒くさいです。

細かく企画を切り分けるよりも、一度に「どん!」と大きな企画をつくって宣伝したほうが簡単です。

でも、成果を求めるなら、面倒だけどセグメントをしたほうが絶対にいいんです!

スパースターであるトム・ブレイディですら、血の滲むような努力を重ねてきました。

先生も、泥臭い努力を惜しんではいけません。

ハガキを出す時だって、印刷機にかけるよりも、手書きで一人ひとりに思いを込めたほうが、効果があるのです。

楽をしようと考えた時には、リメンバー「トム・ブレイディ」です。

、、、と。僕も楽をしようと考える傾向があるので、戒めとしてここに記しました。