成功が先?幸福が先?from 飯野恵太
大宮のコワーキングオフィスより

去年、友人とご飯を食べていて、面白い話題になった。

成功が先か?幸福が先か?という話。

僕は最近まで、成功したらその先に、幸福が待っていると思っていました。
成功したら、お金や名誉、自由な時間が手に入って、そしたら幸福が手に入るんだと。

しかし、友人に紹介してもらった、あるTEDをみて大きく考え方がかわりました。
ショーン・エイカー「幸福と成功の意外な関係」

そのプレゼンではこういうことが述べられていました。

成功したら幸せになるんじゃなくて、今幸せだから成功するんだと。

ショーン・エイカーはハーバード大学に入った学生の「幸福の状態」を研究したらしいです。ハーバード大学と言ったら日本でいうところの東京大学なので、そこに合格した学生は、言わば受験の勝ち組です。

勝ち組だからこそ、さぞそこの学生の幸福感も他の学生よりもはるかに高いと思いますが、事実は異なるものでした。合格による幸福感はほんの数週間しか持続しないらしいのです。

ある研究結果によると、その人の環境(地位、ステータス)と幸福感の相関は10%もないらしいのです。

つまり、その人がどんな役職についているか、どんな名誉な賞を持っているか、どれだけお金を稼いでいるか、と「幸福」とは関係がないというのです。
100%とは言わないまでも、社会的な成功と幸福感は関係があると思っていましたが、全然違うものでした。
ショーン・エイカーは、「成功」は「幸福」に寄与しないが、「幸福」は「成功」に寄与するとも主張していました。

幸福感を感じているポジティブな脳の営業マンは、そうでない営業マンよりも37%販売成績がよく、ポジティブな脳の医者もそうでない医者に比べて、19%早く正確な診断をくだせたというのです。
成功したら幸せなんじゃなくて、幸せだから成功するんだと。

僕の価値観が一変したプレゼンでした。

ダウンタウンの松本人志、まっちゃんも何かのインタビューでこれと似たようなことを言っていました。

昔、全く売れていない時に舞台にたって、お客さんに「誰だこいつら?」って顔をされて迎えられるのが、ゾクゾクしてたまらなかったと。最初はアウェイな会場で、最後には爆笑をとる。その過程が楽しくてたまらなかったと。

成功の度合いでいったら、今と売れない芸人であった当時では、明らかな違いがあります。でも、その時は、最高に楽しくてたまらなかったとそう言っているのです。

楽しくて楽しくて、いまの生活が幸せでその生活を続けていたら気付いたら成功していた。

友人はこんな言葉を残してくれました。

苦行の末に、成功して余暇を過ごす人生なんてつまらないじゃん。
「いま、ここ」が幸せじゃなかったらもったいないんだ!と。

その話を聞いてから僕の生活は少しずつ変わりました。

「感謝日記」というものを毎日つけるようになったのですが、これは一日のうちに感謝したいと思ったことを3つだけ書くというものです。5分とかからずできるので、この習慣は年明けから途切れず続いています。

この習慣のおかげで、成功というゴールだけを見ていたら、見過ごしてしまうような日々の小さな幸せを噛みしめるようになりました。

毎日が余計に楽しくなりました。

「成功のために犠牲を払うのではなく、毎日を楽しんで気付いたら成功する。」

ちょっと欲張りな考えかもしれませんが、この考え方にしてから、僕は仕事でも好循環がうまれるようになったのです。