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from 飯野恵太
馬車道のオフィスより

少し前の話になるのですが、
ゴールデンウィークに、群馬の両親が、
横浜の新居に遊びに来ました。

そのときに、群馬の前橋で売られている「飴」を
お土産で持ってきてくれたのです。

正直、その飴の味はそこら辺のコンビニで売っている
黒飴と大差のないものなんですが、実はこの飴を手に入れるには、
行列に並ばないといけないらしいのです。

でも、味は(僕からすると)普通なのに、
なんでこの飴を買うのにそんなに行列ができるのか。

それは、「金曜日にしか売ってないから」なんです。

実は、僕がもらった飴は、前橋のお店で
金曜日にしか作らず、金曜日にしか販売しないのです。

だから、どこのコンビニでも買える黒飴に比べたら、
天と地ほど希少価値が高くなり、みんなその希少価値の高い飴を買うようになったんですね。

買える日が金曜日しかないので、毎日買えたらお客さんが分散しますが、
金曜日に集中したら行列になります。

その行列をみたり、行列のできている飴という事実を知って、
また行列ができるのです。
「希少性」と「社会的証明」のコンボで成功している飴屋さんですね。
この二つの力はすごいですね。

「期間限定」も希少性を訴えるひとつのメッセージになりますが。

妻は、よくアイスを買います。
普段だったら絶対興味を持たないようなものでも、
「期間限定」と書かれていたら、ノータイムでカゴに入れてます。
条件反射のように。

あなたが思っている以上に、この「希少性」は
強力なトリガーになります。

どうやったら、この「希少性」を自分の広告に取り入れられるか?
考えてみたら、とても価値あるアクションになるはずです。