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from 飯野恵太
若葉台の高倉町コーヒーより

また、情熱大陸を見ました。
お昼の休憩時間に情熱大陸を観るのが
最近のマイブームです。
頭もリラックスできて、頑張ってる人の姿に触れられるので
エネルギーをもらえて、一石二鳥ですね!

パフォーマーの蛯名健一という人の話でした。
もしかしたら、先生も知ってるかもしれませんね。

この人は、「アメリカズ・ゴット・タレント」という
公開オーディションの番組で、見事優勝した人です。

しかも、その優勝賞金はなんと1億円です。
日本でそんな賞金が出る大会なんてまずないですよね。

アメリカで最大のスポーツの祭典のスーパーボウルが
賞金約7億円。しかもそれをチームメートで割ると考えると、
一人で1億円も賞金が出るこの大会が、
とてつもないことだということがわかりますね。
しかも、この人の話を聞いていて本当に面白かったのが、
考え方が「マーケティング」だったのです。

こんなアメリカで最大規模のパフォーマンスの大会で優勝したのに、
彼は、パフォーマーとしては二流と言っていました。

これは、別に謙遜でも、嫌味で言ってるわけではないんです。
事実、彼がバックダンサーのオーディションを受けても、
全く受からなかったらしいのです。

欧米の人に比べると、身長も160センチと小さく、
容姿も地味で体格も小さい。
パフォーマーであれば、この時、「徹底的に技術を磨く」
という思考になりそうですが、彼はそうしなかったのです。
「人を楽しませるアイディア」を磨こうとしたんですね。

自分の技術は二流だから、そこで勝負しても、勝ち目がない。
だから、「楽しませる」という視点で徹底的に戦ったのです。
なので、パフォーマーよりも演出家としての才能が秀でていると
自己評価をしていました。
そして彼は、自分の演技中の観客の様子を赤外線カメラで撮影して、
どんなタイミングで客が受けて、どんな演目の時に笑ってるのかというのを
徹底的に研究したと言っていました。

そして、玄人に受けるような難しい技でも、大衆の反応がよくなければ
躊躇せずカットするというのです。

考え方がすごいですよね。単なるパフォーマーの域を逸脱した考え方です。
自分の技術をとことん磨く人というのは、すごいと思いますが、
こんな顧客視点も持てる蛯名さんは、別格だと思いました。
その結果、彼独自のストーリーを持ったダンスパフォーマンスを開発して、
自分よりダンスの上手い人はごまんといるのに、
「アメリカズ・ゴット・タレント」で見事優勝したのです。
しかも、それから100万円以上のギャラで設定しているのに、
出演オファーが一日100件以上も入ることがあるらしいのです。
経済的にも大成功ですよね。

しかも、彼はパフォーマンスができなくなっても、
自身でも分析していたように、演出家としても大成していくんだろうなと思いました。

技術を磨くという常識を捨てて、
いかに楽しませるかという、ただ一点に絞って考えた
この蛯名さんの物語に触れて、本当に勉強になりました。

努力の方向性を考える。

先生にも、ぜひ知って欲しかったので、
シェアさせていただきます。