人参を追う馬from 飯野恵太
自宅テラスより
IKEAで購入した屋外用のソファを
自宅のテラスに
物事を長期的に捉えることってなかなか難しいですよね。
ほとんどの人は、短期的な視点で考えます。

例えば、日本の大学生の行う就職活動とかは、わかりやすいです。

自分にとって、「本当にいい職場は何か」を考える前に、
親や友達に自慢できるようなブランド力のある企業に進もうとします。
長期的な利益どころか、超短期的な「承認欲求」に
動かされて就職活動をするのです。

大学生の就職活動の手伝いをしているのですが、
その時に、いつも思うのが、
「ニンジンをぶら下げられた馬みたい」ということです。
もちろん、学生にはそうなるな!と伝えるのですが。
自分では、本気で自分のために動こうとしてるけど、
はたからみたら、最終的なゴールを無視して、
目先のことにとらわれて、走り回ってるのです。

でも、これは、大学生の就職活動に限ったことではありません。

どんなことでも当てはまります。
気をつけないと、すぐに目の前のニンジンに
誘惑されてしまいます。

例えば、治療院の経営においても、
顧客の囲い込み、顧客とのコミュニケーションへの投資とかもその例です。

新規の集客には広告費を使っても、
既存顧客の囲い込みのために投資をしている
治療院オーナーはほとんどいません。

ビジネスで最も大事なものは、
顧客との関係性です。
唯一の資産と言っても過言ではありません。
その顧客との関係性を維持するために、
まめに手紙を出したり、ニュースレターを出すということは、
経営の中でも最も重要な活動になります。
しかし、正直に言って、短期的な利益を考えると
ほとんど効果はありません。
ニュースレターを1度や2度送っても、
売上には一切つながらないですから。
なので、ニュースレターをはじめてもやめてしまったり、
そもそも送ったことがないという治療院オーナーはとても多いです。

全てを短期的に考えていると、
ニンジンを追う馬になってしまいます。

少なくとも、これを読んでくれている先生には、
長期的に物事を考えて、本当の成功を手に入れて欲しいと思っています。