他業界からパクるfrom 飯野恵太
横浜のスタバより
昨日のアンビリーバボーで、
海外の未解決事件を解決した方法が
取り上げられていました。
30年以上前の殺人事件があったのですが、
その事件の情報を手に入れようと、
警察は服役囚からも聞きこみをしようとしました。
服役囚は、犯罪者のつながりがあるので、
過去の事件に関しても、知っている物が多いとみたんでしょうね。
そんな服役囚からの情報収集で、
アメリカの警察が導入した画期的な
仕組みがあったんです。

それは、未解決事件の被害者の顔を
絵札に印刷したトランプを刑務所に配るというものです。

トランプの裏面には、警察への連絡先とオファーも書いてあるんです。
有力な情報には1,000ドルの報酬を支払うというオファーが。

この施策を実行することで、
服役囚は「未解決事件」への接触頻度が
格段にあがったのです。
最初は、未解決事件の犯人の情報を知っている
服役囚も、話すつもりはなかったらしいのですが、
何度何度もそのトランプを目にするうちに、
逮捕されずに、のうのうと生きている犯人のことを考えると
イライラがおさまらなくなり、ついに、
警察に情報を提供しようと思ったらしいのです。
これは、接触頻度を高めることが、人間の行動を動かす
とてもいい例だなと思いました。

これが、一度だけプリントをまいて、
「この人の情報を知っていたら教えて下さい!」という
呼びかけだったら、この服役囚の行動を促すことはできていませんでしたよね。
トランプに印刷して、何度も目に触れさせようっていうのは、
とても素晴らしいアイディアです。
この時点で、このことをメルマガに書こうと思ったのですが、
さらに、この警察の取り組みで感心したことがありました。
このトランプへの未解決事件の情報提供の呼びかけの
印刷をしようと思ったのには、もともと成功したアイディアを
パクったことから始まったのです。
このトランプへの印刷というのは、
もともとは、軍が、敵国の重要人物の顔を
兵士に覚えさせるために、支給を始めたらしいのです。
これで、夜、兵士たちがトランプで遊ぶたびに、
敵国の重要人物の顔がインプットされていくんですね。
教科書を渡して、読んでおいてねっていうよりも、
ずっと効果的に刷り込めますよね。
なので、この方法は軍で活躍していたらしいのですが、

この方法を未解決事件の情報提供の呼びかけに
パクって、応用しようと思った警察の人はとても賢いですよね。
まさに、他業界の成功例を、自分の会社に取り入れる起業家と同じ発想です。
たいていのひとは、同業者の成功例はパクろうとしますが、
(ひどい人はそれさえしようとしませんが、、)
他の業界の成功例は、自分のところとは関係ない、、、と思って
興味すら示さないことが多いです。

しかし、本当に自分の業界、自分の店にイノベーションを起こそうと思ったら、
他業界の成功例をアレンジして、どんどん取り入れていく必要があるのです。
同業者からパクっても大きな進歩はありませんし、
クレームをつけられることもあります。
しかし、他の業界の成功例をパクっても、
ほぼ100%クレームは言われません。

そもそも気づきませんし、別に関係ない業界のことに
いちいち腹立てませんよね。

だから、他の業界の成功を、ふーんと見るのではなく、
自分のところにどうやって取り入れよう?と
考えるクセを付ける必要があるのです。
その先には、本では勉強できないような
数々の宝が眠っているはずです。
僕が推奨しているJVカード(近隣店舗との提携カード)の
施策も、もともとはスポーツジムが会員獲得のために
実施していた方法をパクって、治療院用にアレンジしたものです。
この方法なら、ほぼコスト0で安定的に新規を集客することができます。
他の業界からパクることで、
これまでの方法では想像もできないような
成果を手に入れることができるのです。
先生も、他業界の成功に興味をもつ
クセをぜひつけてみてください!