古舘さんのリサーチ力from飯野恵太
馬車道のスタバより
すべらない話を観ました。

先週の土曜日に放送していた、
古舘さんが出演していたやつです。
古舘さんの順番になったときに、
初めてマラソンの実況の担当になった
ときのことを話していました。
彼は、マラソンの実況で自分が担当する
中継地点の周辺エリアに実際に赴いて、
足が棒になるくらい取材をしたらしいです。
彼はさらっとこのことについて語っていたのですが、
ここに、古舘さんが話芸のプロと言われる全てが
詰め込まれていると想いました。
僕は小学生くらいの頃、古舘さんは、
頭の回転が天才的にはやく、とてつもない
閃きがあるから、あんなにおもしろくて臨場感のある
実況ができるんだと思っていたんです。
しかし、そうではなかったんですね。
もちろん頭の回転も素晴らしいと思うのですが、
それ以上にすごいのは、彼のリサーチ力です。
彼は、何かの実況があると、選手の情報や開催地、
選手を形容する言葉、関連語を事前に徹底的に
リサーチするらしいのです。
そして、状況に合わせて、事前にピックアップしたワードを
組み合わせて使って、素晴らしい喩えをするんです。
なので、彼に異名をつけられた選手はたくさんいるのですが、
どれも、絶妙でおもしろいんですね。
何もない状態から、思いつきで言っているのではないんです。
事前の尋常じゃないリサーチがあるからこそ、
人の心をつかむ実況をしているんですね。

これは、広告を作る時も一緒です。
リサーチしなければ、書くことなんて何も無いのです。

自分の感覚に頼って、広告を作っても、
そんなものはほとんど失敗します。
実況と同じように徹底的にリサーチすることが重要なのです。
・見込み客の悩み
・提供するサービスの特徴
・それによって得られるメリット(ベネフィット)
・競合他社のチラシ
こういった事前の綿密なリサーチがあるからこそ、
広告を作ることができるのです。
どんな業界でも、成果をあげている人と言うのは、
「リサーチ」をとても大切にしているんだなと、
改めて思いました。

先生も、リサーチを手を抜いてはいけません。
とても、地味でつまらない作業かもしれませんが、
表舞台での、華やかさを生み出すのは、人の目にふれない
リサーチという裏方の作業なのです。