未来のスピルバーグに投資from 飯野恵太
自宅オフィスより
ハリウッド映画用のカメラのメーカーは
映画の学校にいって、駆け出しの映画監督に、映画用の
とてつもなく高級なカメラを無料で貸出をするんです。

それは、駆け出しの映画監督が未来のスティーブン・スピルバーグに
なって、高級なカメラを「多額のお金を払って」借りに来てくれるからなんです。

なぜ、このエピソードを紹介したかというと、
取引を開始するときに多額の利益を得ようとしてはいけない
ということを伝えたかったからです。
ほとんどの、ビジネスオーナーは、
売上をあげるために顧客に商品を売りますが、
成功している経営者は顧客を獲得するために商品を売ります。
どういうことかというと、
売上をあげるために、商品を売ろうとすると
その最初の取引から利益が出るような価格設定にする必要があります。

しかし、顧客と取引を開始するということは、
ビジネスの中でもっっっっっっっとも大変な作業です。

ここでは、利益を出そうとするのではなく、
どうしたら、顧客の不安を消せるか?
金銭的なハードルを下げるか?
顧客のリスクを取り払うことができるか?

そればっかりを考える必要があります。
映画監督への貸出のように、利益は後から自然とついてくるのです。

利益を求める前に、顧客との取引を開始して、その関係を構築すること
そのことのほうが、目先の売上よりもずっとずっと価値の高いことなのです。