from 飯野恵太
横浜オフィスより
展示会の生み出す経済効果って
とてつもないらしいですね。
直接経済効果は、
4500億円にもなるんだとか。
ビッグサイトでは
この展示会がたくさん
開かれるのですが、
なんと、東京オリンピックの
開催年には、メディアセンターとして
使うため、7ヶ月間、
ビッグサイトが使えなくなるらしいのです。
それによって、約170本近くの
展示会が開催できなくなり、
2000億近くの展示会参加企業の
売上が減ってしまうらしいんですね。
確かに、これ事態は、
日本の経済にとって、
かなりマイナスですよね。
ビッグサイトを占拠するな!
という講義や活動がすごく
盛んになってるらしいです。
たしかに、これは由々しきことだな!
と思っていたのですが、
その「被害者」を名乗る
中小企業のある営業担当者が
こんなことをいってたんです。
「うちは、年始に開催される展示会の売上で
一年間食ってるんです。
それくらい展示会は重要なので、
勝手に開催中止にされたら困ります。」
と。
これを聞いた瞬間
「は?」
と思いました。
まるで、東京五輪のせいで、
うちの会社が潰される!みたいな
ものの言い方をしてたんだけど、
この会社を窮地に立たせたのは、
五輪ではなく、この会社の「怠惰」の
せいだと思いました。
そもそも、年始の展示会の
売上で1年間食ってるって、
会社の経営的にはもう、
その時点で終わってますよね。
たった1つのことに依存してるんです。
今回は東京五輪によって、
展示会ができなくなりますが、
地震とか、主催企業の事情とか
他にも、展示会ができなくなる
可能性なんていくらでもあります。
その都度、「こっちは、展示会で飯食ってるんだ!」って
文句を言うんでしょうか?
そんなことよりも、
展示会以外からも、売上が
生み出せる方法を見つけておいた
方がいいですよね。
仮にこの会社が潰れたとして、
その原因は
「展示会が開催されなかったこと」ではありません。
「たった1つの展示会に全ての売上を依存し、
その最悪の状況からの脱却をしなかったこと」です。
だから、「1」は最悪の数字なのです。
どんなビジネスでも、たった1つに頼ってはいけないんです。