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from 飯野恵太

横浜の自宅より

今日は、妻と息子と
ランチを一緒に食べに行きました。

そのあと、散歩をしようと
中華街をぷらぷらしていたのですが、
そこで、「パクチー料理専門店」という
看板が目に入りました。

パクチー。
僕が、唯一嫌いな食材です。

パクチーに出会うまで、
好き嫌いが1個もない!という
ステータスを持っていたのですが、
このパクチーのせいで、
その称号を剥奪されたので、
二重に嫌いな食べ物でもあります。

妻もそのことを知っていたので、
「今度、ここに食べに行くw?」
みたいな冗談を言っていたのですが、
そこにあった、あるメニューに妻が気づきました。

あ!でもここ、パクチー抜きの
ランチもやってるらしいよ!

え?と思って、
見たら、本当にありました。

パクチー抜きのメニューの
カレーと唐揚げ定食みたいなのが。
一番、でかでかと大きく宣伝されていました。

パクチー抜きのメニューもあります!って

即座に、
「うわ、、、やっちまってるなぁ」
と思いました。

だって、パクチー料理専門店と
うたっているのに、
パクチー抜きのメニューを
大々的に宣伝してるんですよ。

おそらく、ここの店主さんは、
僕みたいなパクチーが嫌いな人種が
いるのを知っていて、
そういう人たちの「マーケット」も
獲得しようとしたんでしょう。

でも、わざわざパクチーが
食べれない人が、パクチー料理専門店の
普通のカレーや唐揚げ定食を食べようとしますかね?

少なくとも僕は、
ここのカレーをわざわざ食べたいとは
思いません。

さらには、パクチー料理専門店としての
威厳も、失われています。

パクチー専門と名乗るなら、
パクチーだけで勝負した方が
絶対いいです。

みんなに良い顔しようとして、
みんなに好かれなくなる
典型的な例だなと思いました。

ときには、「捨てる」覚悟が必要です。

スタバも、店内は完全禁煙です。

コーヒーとタバコって
切っても切れない相性だと思いますが、
それでも、スタバは店内を完全禁煙にすることで
喫煙者のマーケットを捨てました。

しかし、結果的に、僕のような嫌煙家から
とてつもない指示を得ています。

これでスタバが、喫煙層も
取り込もうと、店内喫煙OKとかにしていたら、
おそらく、ここまでの成功はなかったはずです。

先生が、ターゲットを決めるときには、
ときには「捨てる覚悟」も必要なのです。

八方美人では、誰にも
好かれなくなってしまう可能性があります。