from 飯野恵太
横浜オフィスより

put music in your life

海外の広告のヘッドラインで、
実際にあったものです。

「あなたの生活に音楽を取り入れます」
的な意味なのですが、

この広告はある程度、効果があったものなのですが、
ある日、担当者が間違えて、
「put」記載するところを「puts」にしてしまったんですね。

puts music in your life

と。

そうすると、びっくりすることに
この広告の反応率が、なんと3倍になったんです。
意味不明ですよね。

なぜ、こんなことが起こったのかわかりますか?

僕は全くわからなかったのですが、
その答えは、より「受動的」だったからなんです。

英語で、「put」というと、
一人称で使われる形なので、自分で行動する
というイメージが強いんですね。

でも、「puts」になると、
三人称で使われる形で、
自分以外の誰かが、行動してくれる
という印象になるんですね。

「put」は能動的で、
「puts」は受動的なんです。

なにも、ぼくは英語や言語のお勉強を
してもらいたいわけではありません。

この事実って、広告では
めちゃくちゃ重要な点なんです。

あなたが、チラシや、ホームページで
何かしらの表現をするときに、
患者さんが「能動的」な表現は
できるだけ避けたほうがいいのです。

人というのは、できるだけ、
頑張りたくない生き物です。

少しでも、楽をしたいんですね。

いまの悩みを最小限の努力で、
むしろ、少しも努力をせずに解決したいんです。

勉強する。
頑張る。
続ける。
適切な運動をする。

こういった、患者さんが動かないといけなそうな
表現を使うと、とたんに反応率が下がるのです。

広告で表現すべきは、
いかに、「受動的」にサービスを受けれて、
悩みを解決するか?ということなのです。

このことに注意をしておかないと、
無意識のうちに、患者さんの努力を強いるような
表現を使ってしまいがちです。

一度、広告を使ったら、
もっと受動的な表現にできないか、
これを見直すのは、とても効果的な
チェックポイントになりますよ。