from飯野恵太
関内のスタバより
この世に、スクワット以上に辛いことってあるのだろうか?
ジムで下半身トレーニングをするときは
いっつも、それが頭をよぎります。
トレーニングの中でも
動員される筋肉の量がケタ違いに多いので、
スクワットで追い込むのは、
本当に辛い。
スクワットを乗り越えられたら、
なんでもできる気がする。
酸素をめちゃくちゃ使うので、
確実に酸欠になるし、
酸欠だから頭は痛いし、
めまいはするし、
軽く痙攣もします。
なんで、スクワットってこんなに
辛いんだろう。
ベンチプレスで追い込むのは、
あんなに楽しいのに、
スクワットで追い込もうとすると、
生き地獄です。
でも、この痛み、辛さが
自分を育てていると思うと、
やはり、スクワットはやめられないんですよね。
辛いことや、苦痛なこと、居心地の悪いことって、
だいたいその人を成長させますよね。
僕が学生の頃、元リクルートで
自分の会社をつくられた方に
お会いする機会があったのですが、
その人は、リクルートで伝説的存在だったらしいんです。
目の前にすると、圧倒的なオーラに
気圧されそうになるような方なんですが、
その人が、唯一自慢できることとして言っていたのが、
「誰よりも営業で断られた経験があること」
だったんです。
当時の同僚や、先輩らに比べて、
比にならないほど、断られたんだとか。
でも、裏返すと、
それだけの数の挑戦をしたということですよね。
同僚が真似できないくらいの数、提案をしたから、
NOをもらった数も多いけど、
契約をもらった数も、群を抜いていたんだと思います。
だから、伝説的存在だったんです。
その人が独立したときに、
当時ご存命だった、リクルート創業者の江副さんから
高級なソファをプレゼントされたらしいので、
相当、活躍されて、信頼もされていたんだと思います。
だからこそ、彼は、契約をもらった数ではなく、
「誰よりも断られた経験」が自分の誇りに
なっているんだと思います。
人に断られることって、
進んで経験したいものじゃないですよね。
できれば避けたいです。
スクワットぐらい避けたいことです。
でも、その嫌なことから
逃げずに、飛び込んでいったからこそ、
彼の圧倒的な業績があるんだと思います。
ビジネスをするときでも、
全く同じですよね。
例えば、回数券のようなバックエンドを販売したり、
紹介のお願いをしなければいけないのに、
断られることを恐れて、
やめてしまう人がいます。
もしくは、はっきり伝えずに
あいまいな表現で逃げてしまったり。
確かに、その瞬間は、「断られない」という
刹那の快楽を手に入れられるかもしれませんが、
嫌なことから逃げていたら、行き着く先に
希望の将来は待っていません。
経営もスクワットも一緒です。
嫌なことに飛び込んでいった、その経験の多い人ほど、
利益や筋肉を手に入れるんですよね。
そう言い聞かせて、僕は今日もスクワットに励むのでした。
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