from飯野恵太
横浜オフィスより

アメフト部時代の先輩から、
関内の二郎を食べに行こうという誘いがあったので、
二つ返事で、いざ二郎に。

どんな人気店だろうと、
行列に並んでまで、食べようなんて、
一切思わないんですが、
二郎だけは別格ですね。

なぜか、鬼ほど並んでいるのに、
食べたいと思ってしまうのです。

特に、関内の二郎はジロリアンの中でも
格別に美味しいとされる聖地。
会社勤めの方であれば、昼休みをまるまる
犠牲にしなきゃ食べれないほど並ぶのに、それでも
スーツ姿の人がわんさか並んでいるんですよね。

1日の昼休をまるまる生贄に捧げて、
二郎を口寄せしてるんです。

人をひきつける力がとてつもないんです。

席について、待っていると、
両サイドの人が、先に二郎を食べていたのですが、
二人共箸が折れてるんですよね。

どんだけ、箸に負担のかかる食べ物なんだよ。
二人共箸折れるって。

ひとり、スマホを見ながら
二郎を食べていた若者がいたんですが、
ちんたら食べている彼をみて、
店長が、
「みんな待ってるんだから、早く食べてね!」
と注意してたんです。

僕も含めて、店内にいたジロリアン全員が
(うむ、その通りじゃ。)と、暗黙の了解に
相槌を打っていたんですが、
普通に考えると、すごいことですよね。

お客さんの食事のペースに注意をして、
追い出そうとする飲食店って。

でも、こと二郎においては、
それは許されることであるどころか、
そうでなければいけないという
空気を全員が携えているんです。

これが、普通のラーメン屋さんや定食屋さんだったら、
注意されたお客さんは、おそらく二度と来ないし、
その場にいた、お客さんも嫌な気持ちになりますよね。

感じの悪い店だなーって。

でも、二郎ではそうならないんです。
むしろ、全員が、ちんたら食べてる若者が悪い!って
思ってるんです。

それは、二郎がそういう価値観の人だけを
集めてるからなんですよね。

ジロリアンって言われるような、
二郎大好き人間、二郎の味はもちろん大好きだし、
二郎の価値観に共感している人だけが集まってるんです。

だから、二郎のある意味、横暴とさえ言える接客態度が
許されるし、むしろ歓迎されるんですよね。

二郎側からすると、価値観のばっちり会う人だけが
集まっているので、ものすごく営業しやすいと思います。
店の回転率に協力してくれる人だけがお客さんとして来てくれるので、
ダイレクトに利益に影響してきますしね。

少し前に、友人のコンサルタントも、
この「価値観のあうお客さん」の重要性を話していて、
本当にその通りだなと思いました。

価値観の違う人とばかり仕事をしていると、
ストレスはたまるし、疲れるし、楽しくないし、
おまけに、長期的にみたら、利益まで減ってしまう。

それよりは、ばっちり価値観のあうお客さんを
集めないとですよね。

そのためには、やっぱり広告をコントロールしないとですね。

とにかく、誰でも良いから来てくれ!と思って、
あおり文句を並べたり、美辞麗句で飾ったら、
やっぱり価値観のあわない人が、たくさん来てしまいます。

広告は、あなたの鏡。

ジロリアンなみに、あなたのお店に共感してくれる
患者さんでいっぱいにしたいですよね。