from飯野恵太
横浜のスタバより
先生はイソップ寓話の
「ガチョウと金の卵」の話を
聞いたことあるでしょうか?
ある農夫が
金の卵を産むガチョウをみつけて
その金の卵を市場に持って行ったら
とてつもない金額で売ることができ
ガチョウは毎日、金の卵を産んだので
農夫が大金持ちになったというお話です。
しかし、この話には続きがあります。
ある日、農夫は一日1個の卵では
満足できなくなり、ガチョウの腹を
割いてお腹の中の金の卵を
全部引き出そうとしました。
しかし、お腹には卵はなく、ガチョウは死んでしまったので
二度と金の卵を手に入れることはできませんでした。
ここでいう金の卵は、治療院経営でいう「目先の売上」
ガチョウとは、永遠に富をもたらしてくれる「資産」つまり
“患者さんの関係性” です。
先生に売上をもたらしてくれるのは、
「患者さん」つまり顧客以外の何ものでもありません。
もっと言うと患者さんとの「関係性」でしかないのです。
どんなに優れた技術や設備があろうとも、
それに対してお金を払ってくれる患者さんがいなければ
何も利益が生まれません。
関係性のできていない患者さんに何を提案しても買ってくれません。
だから、その「顧客との関係性」という資産を無視して、
売上を作ろうとしても、一向に経営は安定しないのです。
どんなに頑張っても安定しませんし、継続もできない、
ましてや成功するわけがありません。
患者さんとの信頼関係を構築することを最優先する。
その活動のあとに、売上がついてくるのです。
この、ガチョウのお腹を
引き裂いているな、、、、
と、思う人物の話を紹介させてください。
ある日、
夜仕事をしていると
大学時代の友人から電話がかかってきました。
彼も、数年前に自分の会社を
立ち上げてビジネスオーナーなのですが
彼はだいぶ悩んだ様子でした。
どうやら、最近になって急激に売上が下がり、
先行きが不安になってしまったとのことでした。
モチベーションもあがらないと言ってました。
でも、彼の話を聞いていたら
「そりゃそうだろ!考えを改めろ!」と
檄をとばしたくなる内容でした。
彼は、「街コン」ビジネスをしていました。
街コンを主催して、その参加者からの参加費で
利益を出すというモデルです。
売上があがらないのは
彼の考え方にすごく問題があると思いました。
会話の中で、彼は、
「もう街コンの参加者から
お金をふんだくることが難しいんよ~」
と言っていました。
その時点で僕は、さっさとビジネスをやめたほうがいいんじゃないか?
と心底思いました。
倫理観的な問題もありますが
それ以上に「ふんだくる」という言葉を
使ってしまうということは、
提供するサービスに「価値がない」と
言ってるのと同じです。
価値のないものを売ったら
買い手からの信頼を失うだけです。
ガチョウのお腹を引き裂くだけです。
売っても売っても自分のファンを
つくることができないのです。
顧客との関係性が育まれません。
街コンのブームにのって
瞬間的には売上をつくることが
できるのかもしれません。
しかし、そのビジネスの考え方で
事業が安定することなんて
ぜっっっっっっっっっっっったいに
「100%」あり得ません!
もちろんブームなんて継続することなんてありません。
歴史が証明していますよね。
それ以前に、お金を「ふんだくって」いたら
「顧客との関係」を築くことができません。
毎月、毎月、来る日も来る日も
新規の顧客を見つけて
「ふんだくり」続けるしかないのです。
最悪な焼き畑農業です。
それを続けていたらどうなるかわかりますよね。
そりゃ、売上も安定しませんし
モチベーションもあがりませんよね。
「顧客との関係」をつくるのが
ビジネスの全てです。
断言しますが、それが全てです。
その考えを持ち合わせていないなら
まわしをつけずに相撲を取るようなものです。
最初っから負けてます。負け戦確定です。
その電話で彼に激しく説教をしました。
先生に、利益をもらたしてくれるのは
顧客、患者さんだけです。
その患者さんとの関係性構築を
おろそかにしたら、その先がどうなるかは
先生も想像できると思います。
顧客、患者さんとの関係性
あなたには、ぜひ、大切にしていただきたいです。