from飯野恵太
横浜オフィスより
 
 
 
 
カヌーのスプリント競技で
鈴木選手が、禁止薬物を
小松選手の飲み物に混入させる
という事件がありましたよね。
 
 
 
 
この事件を聞いた瞬間に
ヤングマガジンで連載されている
「喧嘩商売」を思い出しました。
 
 
 
 
ジャンプで「幕張」を描いていた
作者が描いている漫画なんですが
ここには、柔道家の金田保という
キャラクターが出てくるんです。
 
 
 
 
その金田は、柔道の日本選手権で
禁止薬物を1位と2位の選手に
飲ませて、失格にさせて
自分がオリンピックに出場するんです。
 
 
 
 
まさに、そんな感じで
カヌーの鈴木選手は
自分より格上の選手を
不正な方法で蹴落とすことで
オリンピックの出場枠を
もぎ取ろうとしました。
 
 
 
 
鈴木選手は、良心の呵責に苛まれて
自供したらしいので
その点が、喧嘩商売の金田とは
違いますが。
 
 
 
 
豊かさマインド、欠乏マインドという
言葉がありますが
彼は、まさに「欠乏マインド」に
侵されていたんだなと思います。
 
 
 
 
欠乏マインドの人は
富や、成功を1つのパイと
見ているので、誰かが
儲かったり、成功する姿をみると
自分の富も減少していると思い
妬み、ひがんでしまうんです。
 
 
 
 
でも、この欠乏マインドは
意外に身近に潜んでいるんです。
 
 
 
 
例えば、患者さんにお金を
請求するときに、「申し訳ない」と
思ったり、多額の請求をできない
人というのは、この欠乏マインドが
存在している可能性があります。
 
 
 
 
これも、富を1つのパイだと
思っているから、発生してしまう
罪悪感なんですよね。
 
 
 
 
お金をもらうことに
申し訳ないと思ってしまう人は
誰かが儲かると、誰かが貧乏になると
根底で思ってしまっているんですよね。
 
 
 
 
実際は、そんなことはないのに。
 
 
 
 
お金をもらうということは
それに見合った価値が
提供されるということなので
世の中に、新しい価値が
生み出されているということなんですよね。
 
 
 
 
損する人なんて一人もいません。
 
 
 
 
昔、富の構造をわかりやすく
説明しているアニメーション動画が
あったのですが、そこには
二人の青年がいて、それぞれ
お金を持っているんです。
 
 
 
 
お互いにただ、お金を持っている状態だと
どちらも豊かになりませんが
Aが、家を作って、
Bがその対価としてお金を払うと
世の中には、今まであったお金に
プラスして新しい家が出来上がっているんですよね。
 
 
 
 
で、AがBからもらったお金で
今度は、Bに車を作ってとお願いすると
お金の総量は変わらないのに、
世界には家と車ができているんです。
 
 
 
 
確実に、富が増えているんですよね。
 
 
 
 
もちろん、実際の世の中は
ここまで単純じゃないですが
でも、誰かがものを売って
価値を提供することで
世界の富は増えているんです。
 
 
 
 
だから、先生も
誰かからお金をもらって
「申し訳ない」と
思うような欠乏マインドは
持つ必要はないんですよね。