from飯野恵太
群馬の実家より
 
 
 
 
上毛かるたって
知っていますか?
 
ケンミンショーでも
紹介されることのある
群馬特有のかるたです。
 
 
 
 
群馬の名産や名所、歴史を
かるたにしてあるんです。
 
 
 
 
え:縁起だるまの少林山
ね:ネギとこんにゃく下仁田名産
ま:繭と生糸は日本一
とかです。
 
 
 
 
小学校のときには
上毛かるたの大会も
開かれます。
 
 
 
 
各地域でメンバーが
選抜されて、学校の体育館で
競い合います。
 
 
 
 
群馬県民の義務教育と言っても
過言ではないほど浸透しているので
当然のように知っていて
頭文字を言ったら
だいたいみんな暗唱できちゃいます。
 
 
 
 
この上毛かるたですが
僕はてっきりこういうのが
各県であると思ったのですが
すごく珍しい文化みたいですね。
 
 
 
 
中学生のとき、県外から来た担任の先生が
すごくびっくりしたことの1つに
「上毛かるた」をあげていたので
この文化が普通ではないことを
初めて知りました。
 
 
 
 
群馬県民からしたら
至極当たり前のことですが
他の人からみると異常な
光景のようです。
県民かるたをほぼ全員
遊べちゃうということが。
 
 
 
 
母が僕の息子に
上毛かるたを教えたいらしく
引っ張り出して、家族で
遊んでいました。
 
 
 
 
僕の息子は群馬県民ではないのに、
こんな年から英才教育を
始めようとしているんですよね(笑)
上毛かるた教の凄まじさを
感じました。
 
 
 
 
ちなみに、妻と上毛かるたで
勝負したのですが
当然のことながら
圧勝しました。
 
 
 
 
他のかるただったら
妻とも互角の勝負なんですが
上毛かるたの場合
県民は「絵」で覚えているので
札を見つける早さがケタ違いなんですよね。
 
 
 
 
妻が、「え、え、え、え」と
「え」の文字を探している間に
僕は、真っ赤なだるまの絵を
見つけたら取れるので
圧倒的ですよね。
 
 
※「え」の札には縁起だるまが描かれています。
 
 
 
 
この年になっても
ほとんどの札を
覚えていたことに
びっくりしました。
 
 
 
 
小学校から上毛かるたで
遊んだことなんてなかったのに。
 
 
 
 
ゲーム感覚で遊びながら
やっていたので
すごく記憶に
ねばりついてるんですよね。
 
 
 
 
同じ情報でも
これが、冊子を渡されて
はい、この内容を覚えてきて!
って言われたとしたら
数日で忘れちゃうと思います。
 
 
 
 
でも、上毛かるたを
楽しみながら遊んで覚えたので
何十年も記憶に
残っているんですよね。
 
 
 
 
新田義貞が歴史に名高くて
富岡製糸が日本で最初の製糸場で
貫前神社がゆかりが古いって
こともずっと覚えているんです。
 
 
 
 
同じ情報であっても
その伝え方で
相手の記憶の残り方って
全く異なるんです。
 
 
 
 
ちなみに、上毛かるたなみに
記憶にねばるパワーを
持っているのが
「ストーリー」です。
 
 
 
 
記憶にも残るし
人をひきつける
パワーも持っているんです。
 
 
 
 
「桶狭間の戦い」が西暦何年に
起こったか?ということを
覚えている人は少ないですが
豊臣秀吉(木下藤吉郎)が
織田信長のぞうりを懐で
温めていて、すごく気に入られた
というエピソードは
多くの人が、覚えていると思います。
 
 
 
 
もし、先生が誰かに伝えたい
情報があるなら
それをストーリーに
のせて伝えることを
オススメします。
 
 
 
 
記憶に残す力
興味のひく力が
全く変わるからです。
 
 
 
 
ただ単に、
治療の特徴や
治療の計画を
伝えるのではなく、
患者さん(A)が、
その治療を受けて
どう変わっていったか?
をストーリーで
伝えたほうが
記憶に残すことができるのです。
 
 
 
 
県民のほぼ全員が
「かるた」によって
群馬の歴史や名所を
忘れずに記憶しています。
 
 
 
 
あなたには「かるた」は
ありませんが、「ストーリー」を
使うことはできるのです。