from飯野恵太
横浜の自宅より
僕の息子って
本当に歯磨きが嫌いなんです。
息子の歯磨きは
いつも僕が担当しているのですが
僕が磨こうとすると
この世の終わりがごとく
泣き叫びます。
鬼の形相
全力で暴れる
大声で叫ぶ
普通にしていても
到底磨くことはできないので
いつも、息子を押さえつけて
歯磨きをしていました。
本当に歯磨きが
大嫌いなんだなって
「思ってた」んです。
これが、正月で
帰省中に義父が
息子の歯磨きをしたのですが
びっくりすることに
全く嫌がらないんです。
しずかーに座って
口をあんぐり開けて
何も嫌がらずに
おじいちゃんにその身を委ねて
磨いているですね。
びっくりしました。
何が起こってるのかと思いました。
僕は、息子は「歯磨きが嫌い」
と決めつけていたので
こっちが何をしても無駄だと
思っていたんですね。
問題は、「息子」にあると思っていたんです。
息子が歯磨きが嫌いなことが
この問題の原因だから
こっちに工夫のしようがないと。
でも、実際は全く違ったんですね。
彼は、押さえつけられて
歯磨きをされることが
嫌だったんです。
歯磨きに泣き叫ぶ問題の
原因は僕の方にあったんです。
義父と息子との歯磨きをみて
大きなパラダイムシフトを経験しました。
問題は自分の外にあると
考えることこそが ”問題” である
まさにそのとおりですよね。
そう思った瞬間に
自分で改善、工夫をしようという
意欲がなくなります。
息子の歯磨き以外の
問題でも、こういうことって
本当にたくさんあると思います。
アイツに問題がある。
環境が悪い。
そう思った瞬間
その問題を解決する権利を
放棄することになってしまうんですよね。