from飯野恵太
二子玉川のスタバより
 
 
 
 
ローン・サバイバーという映画を
観ました。
 
 
 
 
アフガニスタンにおける
タリバン指導者暗殺作戦の
実話に基づいて制作された
映画です。
 
 
 
 
アメリカ海軍の最強舞台である
ネイビーシールズの4人の兵士が
アフガニスタンに潜入します。
 
 
 
 
しかし、作戦の途中で
潜伏していることがばれてしまって
200人近くのタリバンの戦闘員に
奇襲をかけられるんですね。
 
 
 
 
生き残った一人の兵士が
現地の村の親子に助けられて
匿われます。
 
 
 
 
その村には
「敵から逃げる者がいたら
助けなさい」という
何世紀も守られ続けた
戒律があるので
アメリカ兵を匿ったんですね。
 
 
 
 
当然、タリバンに楯突いたことになるので
その村はタリバンから襲撃を受けます。
 
 
 
 
そんな中でも、シールズの兵士を
見つけた親子は、まさに命懸けで
彼を守り続けるんですね。
 
 
 
 
素敵な話ですよね。
アメリカ兵にとっては
文字通り命の恩人で
この親子がいなければ
絶対に生き残ることは
できませんでした。
 
 
 
 
あーいい映画だったと
思ったんですが
後日談を見て、少し
ショックを受けました。
 
 
 
 
このローン・サバイバーの
公開に伴って、プロモーションのために
アメリカ兵と助けた村人を
再開させたらしいんですね。
 
 
 
 
兵士からすると命の恩人ですので
二人は、感動の再開を果たしたのですが
映画の内容を知った村人から
クレームが入ったらしいんです。
 
 
 
 
事実と異なることが
たくさんあると。
 
 
 
 
例えば、200人のタリバン戦闘員の
奇襲とありましたが、
実際には10人程度だったこととか。
 
 
 
 
それを知ったマーカス(アメリカ兵)は
そこから命の恩人である村人と
交友関係を完全に絶ち
絶縁状態になったらしいのです。
 
 
 
 
映画で感動した分、すごいショックな
後日談を聞いてしまいました。
 
 
 
 
そして、同時に人間の感情の
優先順位って常識や直感では
理解できないなーと
改めて思いました。
 
 
 
 
普通に考えたら、命の恩人って
最上級に大切な人だと思うんですね。
 
 
 
 
それこそ、その人がいなければ
残りの人生がないわけですから
一生をかけてでも感謝するべき存在だと
思いますよね。
 
 
 
 
でも、そんな命の恩人でも
「名誉」を傷つけられたら
絶縁状態になるほど憎んでしまうんです。
 
 
 
 
驚きですよね。
 
 
 
 
これくらい人の感情って
難解ですし、常識のものさしで
測ることは難しいんですね。
 
 
 
 
だから、僕らが相手の感情を
勝手に予測することなんて
愚の骨頂なんですよね。
 
 
 
 
広告やメッセージを作るときって
相手の感情に寄り添うことが
とても大事ですが
そのときに、「想像」して
メッセージを作るのって
一番やっちゃいけないことなんですよね。
 
 
 
 
だって想像してわかりっこないからです。
当たりっこないからです。
 
 
 
 
どうすればいいかというと
やっぱり日々リサーチする必要があります。
 
 
 
 
相手の感情を知るには
聴くことが一番です。
 
 
 
 
どんなことに悩んでいるのか?
どんな苦痛を感じているのか?
どんな不満があるのか?
どんな未来を手にしたいと思っているのか?
 
 
 
 
こういったことを
患者さんに聞いていけば
他の人から見たら
喉から手が出るほど手に入れたい
貴重なお悩みリストを作ることができますよね。