from飯野恵太
二子玉のスタバより
 
 
 
 
サピエンス全史って知っていますか?
500万部以上売れて世界に
衝撃を与えた、まさに「サピエンス」に
ついて書かれた本です。
 
 
 
 
なんで、サピエンス全史なのかというと
人類というのは、我々ホモ・サピエンス以外にもいて
いかに他の人類を駆逐してきたのか?という
お話も語られているからなんですね。
 
 
 
 
すごい面白い本なので
歴史が苦手な方も夢中になって
読めると思います。上巻は。
下巻はちょっと小難しくなってきます(笑)
 
 
 
 
そんな下巻から。面白い話を。
 
 
 
 
西暦1000年にヨーロッパで生きている人が
とあるアクシデントで500年後にタイムスリップして、
西暦1500年のヨーロッパに飛ばされたとしても
その人は、文化や生活様式に戸惑わずに
すぐに順応して生活していけるが
西暦1500年の人が、500年後の西暦2000年に
飛ばされたとしたら、別の惑星にいるか
ごとく戸惑い、混乱するだろう。
 
 
 
 
こんな話が書かれているんですね。
 
 
 
 
同じ500年間でも、人類の成長の
スピードって全然違うんですね。
 
 
 
 
むちゃくちゃ成長のスピードが上がったんです。
 
 
 
 
それこそ、西暦1500年くらいのときに
発見されたあるものによって
人間の成長速度は異常なまでに
あがっていくんです。
 
 
 
 
何かと言うと、「アメリカ大陸」なんです。
 
 
 
 
なんで?って感じですよね。
 
 
 
 
ここからドヤ顔で説明しますね。
サピエンス全史の受け売りですけども。
 
 
 
 
もともと人類って
「すべてのことを知っている」
と思っていたんです。
 
 
 
 
聖書に書いてあることが
すべてで、わからないことがあっても
村で一番の賢者に聞けば
必ず答えてくれると信じていたんです。
 
 
 
 
聖書に書いてあることが全てで
それ以外の事実は知る必要がないと
思っていたんです。
 
 
 
 
世界にはアフリカ大陸とユーラシア大陸しか
ないと信じていて、聖書にもこの大陸のことしか
出てきません。
「世界」は、アフリカ大陸とユーラシア大陸のことだったんです。
 
 
 
 
だから、地図にも空白がなかったんですね。
「完全な」地図を当時の人は持っていて
どの地図にも空白はなかったんです。
 
 
 
 
しかし、その後、有名なコロンブスによって
アメリカ大陸が発見されますよね。
彼はインドだと思ってましたが。
(だから、アメリカ原住民は
インディアンと呼ばれているのは有名な話)
 
 
 
 
アメリゴベスピッチによって
これは、新大陸だということが
世界的に知られるようになる。
 
 
 
 
今度は、オーストラリア大陸も発見される。
 
 
 
 
すべてを知っていると思っていたのに
新しい世界がどんどん発見されていったんです。
 
 
 
 
アメリカ大陸の発見を機に
人類は、すべてを知っているという態度から
知らないことがめっちゃあったんだ!という態度に
切り替わっていたんですね。
 
 
 
 
それと同時に、空白の地図が
作られるようになっていったんです。
 
 
 
 
いままでは、完成された地図(大幅に間違ってる)を
持っていて、わからないところには
怪物がいると描かれていたり、世界の果ては
滝壺になってると決めつけて地図を描いてました。
 
 
 
 
でも、空白の地図を持つことで
人類は無知を認めたんですね。
 
 
 
 
知らないことがあるんだ。という
姿勢を身につけることで
人類は新しい発見をする努力を
し始めて飛躍的に成長をしていったんですね。
 
 
 
 
もちろん、成長のきっかけは
他にもありますが、最も大きな
変化は、人類のパラダイムシフトに
あったんです。
 
 
 
 
これって、現代の僕らにも
同じことが言えますよね。
 
 
 
 
セミナーや本で
何かを学ぼうとするときに
「こんなこと知ってる」という
態度で望む人と
「わからないことばかりだから
少しでも吸収しよう!」
「本で読んだことはあるけど
実践しているわけじゃないから
もっと詳しく知りたい!」
こういう態度で学習する人って
やっぱり得られるもの、その後の成果に
雲泥の差が出ますよね。
 
 
 
 
マーケティングや経営だけじゃなく
治療の技術でも全く同じことが言えると思うんです。
 
 
 
 
僕らも、これで完璧だ!と「間違った」完成地図を
持つのではなく、「空白の地図」を持つことが
成長のスピードをあげるために
大事なことですよね。
 
 
 
 
長くなりました。