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from 飯野恵太
馬車道のオフィスより

むかし、ネットのどこかの大喜利とかするようなページで、
こんな言葉が投稿されていました。

「服を買いに行くための服がない」

全然おしゃれじゃない男性が、
おしゃれをしたいけど、いま持っている服だと、
おしゃれな服を売ってるところに行くのは、恥ずかしいという
状況だを描いたのだと思います。
この投稿をみたときは、おもしろいこと言うなー。程度に
思っていたのですが、「服を買いに行くための服がない」って発想は、
ビジネスをする上では、最悪の発想だなと思いました。

「服を買いに行くための服がない」
っていうのは、もちろん比喩で、本当に服がないわけじゃないです。
根底には、「恥ずかしい」って気持ちがあるんですね。
いま持ってる服を着て行って、ダサいと思われたくない。っていうプライドがあるんですね。


「服を買いに行くための服がない」のではなくて、
「行動して恥をかきたくない」ってことなのです。
ひとが、失敗をおそれて行動を起こさない理由は、
「失敗したら、きまりが悪い」からなんです。
だから、うまくできるようになるまで準備をしようとします。
でも、行動を起こさなければもちろんうまくなるわけがないので、
いつまでたっても準備が完了せず、何一つ成長しない。
こういう悪循環で、ほとんどの人は行動することができないんです。
こう考えると、恥をかきたくないってプライドは、
百害あって一利なしですね。

6月に第一子が生まれる予定なのですが、
勉強ができなくてもいいので、
たくさん挑戦してたくさん失敗できる子になってほしいなと
思っています。

「服を買いに行くための服がない」
先生が、もしこの気持ちを持っていたら、
そんなプライド捨ててしまったほうが、
物事がうまくいくかもしれません。