kyoto-manga14
from 飯野恵太
馬車道のオフィスより

すごい個人的な話なのですが、
僕は、ハンターハンターという漫画が大好きなんです。

もしかしたら、先生もこの漫画のことを知ってるかもしれませんが、
とにかく面白いんです。

この作者の冨樫義博さんは、「ネームの真理に一番近い男」と
言われているのですが、どういうことかというと、
「ストーリーを作るのが世界一上手い」ってことです。(たぶん)

とにかく読んでもらうとわかるのですが、
(もちろん好き嫌いは別れると思いますが)
めちゃめちゃ面白いんです。

「漫画家になりたければ絵を描く暇なんてない」
ていう名言をいうくらい、ストーリーにこだわっています。

「なんで、そんな面白い話を作れるのか?」という
他の漫画家との対談の中で、
冨樫さんのポイントの1つとしてこういうものが
あげられていました。


「キャラクターの動くがままに任せる」
と。

どういうことかというと、たとえ自分の考えている
ストーリーラインが既に決まっていたとしても、
もし、そのキャラクターがそれをやりたくないと言ったら、
違うストーリーを進めるというのです。

自分の考えていたストーリーを全て捨てて。
もちろん、このキャラクターの動くがままに任せるっていうのは、
比喩で、実際にはキャラクターももちろん冨樫さんの創作物です。

でも、その自分の創作したキャラクターの気持ちになりきって、
どう行動したいかというのを、考えるというのです。
そして、作者の自分が必死に考えたストーリーも、
キャラクターの動きが不自然になるなら、
簡単に捨てるというのです。
ある意味、冨樫さんは、最高のマーケターだなとも思いました。
それは、ダン・ケネディの「自分の意見は聞かない」ということを、
まさに実践しているからです。
ダン・ケネディは、自分の好き嫌いで、
行動を決めてる人が、本当に多いと言っています。

しかし、本当に成功する人は、
自分のビジネスにとって、有益なことだったら、
「自分の意見すら無視する」というのです。
NBA(アメリカのプロバスケリーグ)のあるチームのオーナーは、
自社で作ったチームのCMが大っ嫌いだったそうです。
内容も気に入らないし、自分がそのCMに出てることも気に食わなかったらしいのです。
普通なら、そんな自分の気に入らないCMがあったら
オーナーの権限で「NO!」と言います。
しかし、そのオーナーは大嫌いなCMを流し続けたのです。

それは、そのCMが効果があるからなんですね。

ビジネスにとって、価値のあることだったら、
自分の意見、自分の好き嫌いは関係ないのです。

漫画家の冨樫さんも、自分のキャラクターに任せて、
自分のストーリーを捨てるように、
先生も、自分の意見を捨てて「顧客中心」に考えるべきです。

お客さんはどう考えるか?
お客さんにとって、どんな印象か?
お客さんは喜んでくれるか?
こればっかりを考えるのです。

あなたのビジネスに収益をもたらすのは、
いつだって、顧客です。
あなたではありません。
恥ずかしいから顔写真を載せたくない、
院のコンセプトと違うから、◯◯はやりたくない。



そんなことは、顧客にとっては何の関係もないんですよね。
ぜひ、先生も「顧客中心」の考え方を身につけてください!