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from 飯野恵太
馬車道のオフィスより

バンクシーという芸術家をご存じですか?
イギリスのロンドン中心に活動するアーティストです。

しかし、アーティストと言っても、彼が主に描くのは
ストリートアートなんです。
いわゆる「落書き」です。

彼は、許可を得ることなく、街中の壁にゲリラ的に絵を描きます。
あとは、有名な美術館に、勝手に自分の作品を展示したりもします。

彼のことを芸術テロリストと呼ぶ人もいます。

勝手に、壁に絵を描くもんだから、当然のように
清掃のときに消されることもあるのですが、
実は、彼の作品には、2500万円近くの値がつくこともあるんです。

消した市の行政は、めっちゃ後悔してそうですね。

そのバンクシーが、最近、イギリスのある学校の壁に
自分の作品を残したのです。
なんでも、その学校のひとつの建物に
バンクシーにちなんだ名前をつけたことに対して、
「自分を認めてくれて、ありがとう」という感謝の気持ちを込めて
プレゼントしたらしいのです。

その時も、無許可で学校の壁に絵を描いていたので、
最初は、学校の管理人も消そうと思ったらしいのですが(笑)
バンクシーからのメッセージが見つかったことで、無事保存されることになりました。
そして、そのバンクシーから子どもたちへのメッセージが
とても印象的だったのです。

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親愛なるブリッジ・ファーム・スクールへ
手紙をありがとう。
そして私にちなんでハウスに名前をつけてくれてありがとう。
絵を受け取ってください。
もし気に入らなければ遠慮なく描き足してください。
先生たちも気にしないでしょう。
いつだって許可をもらうより、許しを得る方が簡単だと覚えておいてください。

愛をこめて

バンクシー
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“いつだって許可をもらうより、許しを得る方が簡単だと覚えておいてください。”
とても、素敵な言葉ですよね。
「許可をもらうより、許しを得る方が簡単」というのは、
どういうことかというと、
行動をする前に、誰かの許可や確認を取るのではなく、
行動した後に、問題があったら、その時に、謝ればいいということです。
つまり、人の目を気にして、行動を制限するなってことです。

これは、ダン・ケネディも全く同じことを言っていました。
「許可をもらうんじゃなくて、やってから許してもらえ」と。
僕は、大学四年生のときに、内定先を断って、
自分で起業する問い決断をしたのですが、
これは、親に相談しませんでした。

事後報告でした。

あのとき、「就職しないで、起業してもいい?」って許可を取ろうとしたら、
当然のことながら、「NO!」と言われていたでしょう。
そしたら、普通のサラリーマンになり、
マーケティングの面白さにも気づかず、
エキサイティングした毎日を送れていなかったかもしれません。

先生が、何か行動をしようとするときも一緒ですね。

本当にやりたい!やるべきだ!と確信したことがあるなら、
自分以外の誰かに許可をもらう前に、実行してしまえばいいんですね。