%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%82%92%e5%a4%89%e3%81%88%e3%81%9f%ef%bc%91%e6%9e%9a%e3%81%ae%e5%86%99%e7%9c%9f

from 飯野恵太
自宅オフィスより

先生は、世界を変えた1枚の写真を
しっていますか?

2015年に、シリアからの密航船に乗って、
ヨーロッパに行こうとした家族の船が転覆して
シリア難民の3歳の男の子、ライアンくんの
遺体がトルコの海岸に打ち上げられたのです。

ヨーロッパではその写真が報道され、
日本と違ってモザイクなどもかけずに、
そのままの写真が流れました。

本当に小さな小さな男の子が
うつぶせになって、波打ち際で
息絶えている写真です。

自分の息子のことを思うと、
これを書いているだけで、
悲しくなる事件なのですが、
この写真をみたヨーロッパの人々は、
難民を追い返すことなんて
人間のやることじゃない!
と心を揺さぶられたのです。

イギリスのキャメロン首相は、
もう難民は受け入れない!と
断言していたのですが、
この写真をみて、その考えを改めました。

数千人を追加で受け入れると表明し、
アメリカのオバマ大統領も
「1万人を受け入れる」と続いたのです。

この1枚の写真が、国を動かしたのです。

しかし、ライアンくんの写真を見る前から、
とてつもない数の難民が、亡命を試みて
何人もの命が奪われていることは
キャメロン首相もオバマ大統領も
イギリス国民もアメリカ国民も
知っていました。

年間で3万人の難民が
尊い命を落としているんです!

といくら叫んでも、人権擁護団体が
叫んでも変わらなかったとしても、
たった1枚の写真が、世界を変えたんですね。

これは、寄付を募るときもそうなんです。

5千人の命を助けるために寄付をしてください!と伝えるよりも、
たった1人の子の家庭事情や背景を伝えて、
その子のために、寄付を募るほうが、
圧倒的に寄付が集まるんですね。

これを悪用して、つかまっていた女がいましたが、、、

いずれにせよ、たったひとりの「ストーリー」は
世界を変えるほどの力を持っているんです。

もし、先生が、それを患者さんに伝えていないとしたら、
飛躍する機会を逃していることになるかもしれません。