from飯野恵太
馬車道のスタバより
今月30日に、横浜市長選挙があるのですが、
選挙啓発のためのキャラクターとして、
トレンディエンジェルの斉藤さんが起用されています。
前回の投票率が29%と、過去最低の水準だったらしく、
斉藤さんの発信力に期待して、起用したんだとか。
横浜市の花であるバラをくわえた斉藤さんが、
ポーズを白のスーツでポーズを決めて、
選挙だぞ!と言っています。
選挙のキャッチコピーは
「愛する横浜に、まぶしい未来を」で、
完全に斉藤さんのハゲ頭とかけてきていますよね。
斉藤さんが面白いかどうかは置いといて、
すごい真面目な選挙に、コメディアンの斉藤さんを
起用するって面白いですよね。
選挙支援のスタッフも、バラをくわえた斉藤さんの顔が
デカデカと印刷されたTシャツで活動してるんです。
おそらく、この斉藤さんのキャラクターやポスターをみて、
不快に思うひとも結構いると思うんです。
高齢の人の場合、そもそも斉藤さんなんて
知らない人もたくさんいますよね。
なんかハゲた人がバラをくわえて、
ふざけて宣伝してる。
クレームも1件や2件じゃないと思うんですよね。
でも、どうやら、横浜市の狙いは、
圧倒的に投票率の低い20代の投票率をあげることに
あるらしいのです。
実際に、選挙と斉藤さんというミスマッチがおもしろかったのか、
街中に貼られている斉藤さんのポスターの写真を、
ツイッターなどにあげている若者がたくさんいるみたいです。
投票率にどう影響するかわかりませんが、
少なくとも、みんなの関心をひくことができているんですよね。
ヤフーニュースとかにも取り上げられてますし。
過去に俳優やアイドルを起用したことはあったらしいのですが、
コメディアンを起用したのは初めてのことみたいです。
はっきりいって、爽やかなタレントが、
選挙に行きましょう!と言ってても、
クソつまらないじゃないですか。
ありきたりで。
クレームもないと思いますが、
注意も集まらないと思います。
ダン・ケネディはこんなことを言っています。
「マーケティングにおける大罪はつまらないこと」
「誰も怒らないとしたら、その広告はダメだ!」
と。
つまらないこと
平凡なこと
ありきたりなこと
これが、1番広告でやってはいけないことなんですね。
そういう意味では、思いきって
ハゲタレントを起用するあたり、
横浜の未来は明るいのかなと、
勝手に思いました。