People running in machine treadmill at fitness gym club

from飯野恵太
みなとみらいのスタバより

ハーバード大学で、こんなおもしろい研究をやっていたそうです。

130名の学生にランニングマシンで
5分間走るように指示するというもの。

このランニングマシンは、
めちゃくちゃな急傾斜と速度で
設定されていたので、
平均すると4分しか持たない。
中には、1分半しか持たない学生も。

この実験では、意図的に、学生に身体的、精神的な
苦痛を与えています。

なぜ、こんなことをするかというと、
学生の「意志力」を探るため。

人が運動を続けられなくなるのは、
体力的な問題だけではなく、
いわゆる「根性」も関係するだろうという
想定のもの。

あーもうだめだ。といって、早々にやめてしまう人もいれば、
なにくそ!!と、意識を失うまで頑張る人もいますよね。

で、この後が面白いんですが、
このランニングマシンの実験の被験者は、
その後、40年間、追跡調査されたんです。

60歳になるまで、疾病や年収、幸福度、
その他いろいろな項目を調査されていました。

すると、驚く事実がわかったのですが、
学生の頃に、ランニングマシンで走った分数を見れば、
その人の人生の適応状態を正確に
予想することができるというのです。

じゃあ、体力がある人が、いわゆる成功するのか、というと
そういうわけでもないみたいんです。

実験でわかったことは、
走った分数は、体力や体格とは
ほとんど関係なかったらしいのです。

どうやって測ったのかはわからないのですが、
実験で使われたランニングマシンは、
一般的な身体能力を持っていたら、
誰でも5分間は走れる設定だったんでしょう。

だから、1分半でやめた学生は自分に甘く、
5分間走りきれた学生は、自分に厳しい、努力のできる学生だったのです。

つまり、どれだけ苦難に耐えられるか、ということが
成功するかどうかに起因しているということですよね。

世の中には、「才能神話」が溢れていて、
成功のためには、才能が重要だという
主張を多く聞きますが、そうではなく、
本当は、どれだけ地道な努力を重ねられるか?
に、関わってるんですよね。

ちなみに、この苦難に耐える力、
自制心と言われるものは、
運動をすることで鍛えることができるみたいです。

だから僕は、今日もせっせと筋トレに励むのでした。

PS
この世で1番つらいトレーニングと思われるスクワットは、
1番自制心が鍛えられると個人的には思っています。