from飯野恵太
横浜オフィスより

月曜日に、フィードフォワードの記事をご紹介しました。
あらかじめ、小さな一歩を踏み出しておくと、
やる気に左右されずに、仕事を進めることができる
というお話です。

このフィードフォワードの記事が
好評だったので、それに関連した
「小さな習慣」のお話をしたいと思います。

タイトルそのまま、
「小さな習慣」という本を
スティーヴン・ガイズという人が
書いているのですが、
これがかなり素敵な内容なんです。

先生も、新しい習慣を始めようと思ったけど、
三日坊主で終わってしまったことってあると思うんです。

・毎日、腕立て100回する。
・毎朝、1時間早く起きる。
・毎日30分ジョギングをする。
・1日1時間、本を読む。

とか。

どれも、続けられれば、とっても有意義なこと。

でも、気づいたら、始めるときのやる気はどこかに行き、
掲げた目標を実行できなくなっていく。

こんな経験あると思うんです。

著者は、人が習慣を継続できない理由を
「目標が高すぎるから」と断言しています。

人は、そもそも本能的に変化を嫌っているのに、
そこに、いきなり大きな目標を掲げて、
大きな変化を目指すと、脳が拒絶してしまうんですね。

だから、習慣にしたい行動のステップを
びっくりするくらい小さくした方が
うまくいくというのです。

例えば、毎日、腕立て100回という目標が
あったとします。

これって、簡単な目標ではないですよね。

仕事がすごく忙しいときとか、
飲み会があったときとかって、
サボってしまえ!!という誘惑が
強烈に働くと思います。

だから、こういう腕立て100回という大きな目標ではなく、
サボる方が難しい目標を掲げたほうがうまくいくんです。

「腕立てを1回する」

という感じで。

腕立て1回そのものは、
ものすごく些細な行動で、
これをやったからといって、
健康に大きな影響はないです。

たとえ、3ヶ月継続できたとしても、
大きな変化は得られないかもしれません。

でも、このアホみたいに小さな目標というのが、
人間を変化させる大きなポイントになるのです。

目標を掲げて、それを実行できなかったときの
最大のデメリットは、罪悪感が生まれて、
その人の自己肯定感が下がってしまうことにあります。

あー。またダメだった・・・
どうせ、おれは何か始めても続かないんだ・・・

こんな風に、自分への評価が下がってしまうんです。

でも、さぼる方が難しい目標なら(腕立て1回)
どんなに眠くても、
どんなに忙しくても、
やり忘れてベッドに入っていたとしても、

あ!やろうと思ったら、3秒で完了させることができます。

ベッドで寝てても、くるっとまわって、ピ!で終わりです。

だから、自己肯定感を
損ないません。

むしろ、続ければ続けるほど、
自己肯定感があがり、
やるきのホルモンも生み出すことができるんですね。

これだけではありません。

先日のフィードフォワードの記事にも紹介しましたが、
人は、やり始めることに、とても抵抗を感じます。

スタートするときが、1番エネルギーを必要とするんです。

逆に言うと、やり始めたことを継続することって
そんなに難しくないんです。

いざ、腕立て1回をスタートさせたら、
あとは、ボーナスタイムに突入です。

自分の好きなだけ、腕立てをすればいいんです。

目標を小さくすることで「やり始める」という1番大きな障害を
軽々超えてしまうことができるんです。

本当に忙しいときには、
腕立て1回すればOK。
自己肯定感アップ!

時間・体力のあるときは、
ボーナスタイムで30回でも、50回でも
やってしまえばいいんです。

読書を習慣にしたいなら、いきなり毎日1冊読むとか、
大きな目標を掲げずに、「毎日1行だけ読む」という
目標にすればいいんです。

1冊読むという目標にしていたら、
忙しくて時間が取れないときは、
今日は1冊読めないから、やめておこう。
となって、本を開かずに終わってしまいます。

何も読まないなら、1行だけでも読んだ方がいいです。
しかも、1行だけで終わることは、まれなはずです。

それを実行したあとに、
時間があって、もっと読みたければ、
読み続ければいいんです。

結局30分くらい読めるかもしれません。

続けるのが難しい高い目標よりも、
バカバカしいほど小さな目標の方が
実は有意義だということが、わかってもらえたでしょうか?

先生も、まずは、小さな目標を考えるということを
始めてみてください。