from飯野恵太
二子玉のスタバより
 
 
 
 
今年の土用の丑の日は
7月20日です。
うなぎの消費量が増える日ですね。
 
 
 
 
「土曜」と勘違いする言葉ランキング
ぶっちぎりナンバー1の「土用」ですが
日常的には使わないですよね。
 
 
 
 
土用って、なにかっていうと
中国の五行に由来しているんですね。
木・火・金・水・土のあれです。
少年漫画でよく登場するヤツです。
 
 
 
 
で、季節もこの五行に当てはまるんですが
春=木
夏=火
秋=金
冬=水
です。
 
 
 
 
で、「土」がはぶられてますけど
どの季節でもない「土」は季節の変わり目を
表してるんですね。
 
 
 
 
で、次に丑の日ですが
これは、十二支由来です。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の
12日間が、カレンダーを巡ってるんですが
土用の期間に巡る丑の日が
土用の丑の日になります。
 
 
 
 
さっきも書いたように土用は
季節の変わり目なので
体調を崩しやすいんです。
これは、今も昔も変わらないんですね。
 
 
 
 
で、これを利用してプロモーションを始めたのが
うなぎ屋だったんです。
 
 
 
 
丑の日は、「う」のつくうなぎで
精のつくものを食べて元気になろうぜ!と。
 
 
 
 
もともと夏の期間のうなぎって
売れなかったんです。
 
 
 
 
そもそもうなぎは旬が冬で
夏はやせ細ってます。
しかも、夏バテする時期って
そうめんとかツルッと爽やかに
食べたい気分なのに、
うなぎなんて食べたくないわけです。
 
 
 
 
だから、うなぎの売上は夏は
めちゃくちゃ下がっていたんですが
「土用の丑の日」という風習を
作り上げることによって
これが大ヒットしたんですね。
 
 
 
 
いまでも、よくわからんけど
土用の丑の日って宣伝されて
多くの人がうなぎを買ってますよね。
皮肉なことに
一番美味しくない時期に
一番うなぎが売れてるんです。
 
 
 
 
これと同じ構図なのが
6月の結婚式、ジューンブライドですね。
まさに、今。
 
 
 
 
もともとジューンブライドって
ヨーロッパで始まったんですが
ヨーロッパでは6月が一番天気のいい時期なんです。
一番晴れ間が多い。
だから、好んで6月に結婚式あげられたんですが、、、
 
 
 
 
日本で6月ってゴリゴリの梅雨ですよね。
梅雨まっさかり!!
スマホで天気予報みると
一週間雨マークなんてこともザラ。
そんな季節です。
 
 
 
 
だから、もともとは6月の結婚式なんて
避けられていたわけです。
 
 
 
 
その状況に一策設けたのが
ホテル運営する企業です。
 
 
 
 
ヨーロッパのジューンブライドの風習を使って
6月の結婚式が一番幸せになれる!
と謳って、プロモーションしたんですね。
 
 
 
 
この効果によって6月に結婚式の売上が
大きく下がるってことはなくなりました。
さすがに一番人気の月ではないのですが
月別でいうと6番目。梅雨なのに平均点取れるって
すごいですよね。
 
 
 
 
うなぎも結婚式もそうですが
この企業努力、プロモーションの工夫って
めちゃくちゃすごいなと思います。
 
 
 
 
土用の丑の日なんて
平賀源内の頃って言われてますから
250年前ですよ。
それが今でも続いているんですから
その経済効果たるや
ハンパないですよね。
 
 
 
 
土用の丑の日や
ジューンブライドから
得られるヒントって
たくさんありますよね。
 
 
 
 
全国に認知させて
風習をひっくり返すほどの
ここまでの大成功をする
必要もなくて
集客が難しい時期
客足が衰える時期に
何かきっかけになるアイディアを
見つけて、来院する理由に変えることが
できたら、面白いですよね(^^)