from飯野恵太
自宅オフィスより
 
 
 
 
びっくりしました。
渋谷のカフェで打ち合わせ相手を
待っていたのですが
僕の席の隣から、こんな
セリフが飛び出したんですから。
 
 
 
 
「あの女と結婚するのをやめて!」
 
 
 
 
もう、一瞬でとんでもない状況だという
ことがわかりますよね。
 
 
 
 
早めにカフェに到着したので
仕事を少しやろうと思っていたのですが
気づいたときにはパソコンをそっ閉じして
全神経を耳に集中させてましたよね。
 
 
 
 
となりで昼ドラが始まった!!
 
 
 
 
そして、そのあの女と結婚しないでと嘆願した女性は
男性に対して、いかに、彼の婚約者が
彼の結婚相手としてふさわしくないかということを
必死で語り始めたのです。
かなりのボリューム@ルノアール
 
 
 
 
「あの女」のファッションがダサいこと
「あの女」が仕事ができないこと
「あの女」が可愛くないこと
 
 
 
 
「あの女」と結婚しない方がいい理由を
たんたんと上げていったのですが
どれも彼女の本音じゃないと思いました。
 
 
 
 
どうやら、一番伝えたい彼女の本音は
「なんでわたしを選ばなかったの!!」
という、ただこの一点だと思うのですが(憶測)
彼女はそうは伝えなかったのです。
 
 
 
 
「人は、感情で物を買い論理で正当化する」
といいますが、まさにこの女性は
「あの女」と結婚してほしくない理由を
論理で正当化しようとしてました。
 
 
 
 
全て男性に一蹴されていたのですが。
「●●の服がダサいとか
君には関係ないことだよね?!」と。
 
 
 
 
女性の論理的な主張を
論理的に否定していたんですが
あ、これ絶対に火に油だ、と思いました。
 
 
 
 
彼女の本心、本音は
全く別の部分にあって
論理的に彼女の主張を退けたところで
絶対に彼女が納得することはないからです。
 
 
 
 
「あの女」のファッションが実はださなくないことを
ジョブズばりの最高のプレゼンテーションで
説明したとて、全く意味のないことですよね。
 
 
 
 
本音は、わたしを選んでよ!!という
ただただ感情的な気持ちだけなんですから。
 
 
 
 
先生と患者さんとの間でも
同じことが言えますよね。
 
 
 
 
論理的に伝えただけでは
人の気持を動かすことは
難しいんです。
 
 
 
 
とどのつまり、人が
ものを購入するときは
感情なんですから。
 
 
 
 
PS
このメルマガも論理的な正当性を
つけて送ってますが、
本当のところ、すげー場に居合わせたんスよ!
「あの女と結婚するのやめて!」とか
なかなか聞けないですよね?!ていうのを
共感してほしいだけのことでした。