from 飯野恵太
馬車道のスタバより
僕が衝撃をうけた本のひとつに、「やればできるの研究」というものがあります。
この本では、「こちこちマインド」と「しなやかマインド」という
2つのマインドセットを用いて、ひとの成長について論じられています。
それがとてもわかりやすくてためになる内容なのです。
こちこちマインドとは、人の能力は生まれながらにして決まっているという考え方。
しなやかマインドとは、人の能力は遺伝ではなく、努力でのばせるという考え方です。
もちろんこの本のタイトルは「やればできるの研究」なので、
しなやかマインドを推奨するものだったのですが、読んでいてすごく思ったのが、
どっちのマインドも「真実」なんだなと思ったことです。
海外でこんな研究をされていました。
■小学校低学年の子供に対して
A、人の能力は生まれながらにして決まっていると教えて、数学を教える
B、人の能力は努力次第でいくらでものばすことができると教えたうえで、数学を教える
この場合には、学習効果にあきらかな差があるというもの。
生まれつきと教わったAの子供は、最初の数学のテストで悪い点数をとると、
それが自分の「能力の全て」だと思い、勉強することをあきらめてしまいました。
一方、努力で成長させられると教わったBの子供は、
最初のテストで点数が悪くてもそこから努力して、
どんどん数学の点数があがっていったのです。
こちこちマインドも、しなやかマインドも双方にとって真実なんですね。
うまれつきと信じていたら、実際に能力を高めることはできませんし、
成長できると信じていた子供は実際にその能力は成長させたのです。
これは、子供の勉強だけではなく、あらゆることにあてはまるとも書いてありました。
経営や集客においても同じことがいえると思います。
何か1つのことを試してみてうまくいかなったら、それきり諦めてしまう人。
ダメな施策と決めつけたら、その施策は本当にダメな施策で終わってしまいますね。
でも、そこから問題点を見つけて、テスト改善を繰り返すことで、
より効果的な手段へと変えることができます。
こちこちマインドを持って、改善を怠るか
しなやかマインドを持って、成長を続けていくか
それは先生が決めることができるんです。
立地やライバル店の数など、変えられない環境にただ嘆くか
自分が努力できることに集中して、結果を変えるか
ぜひとも、先生にはこちこちマインドではなく、
しなやかマインドを持って、努力を怠らないでほしいと願っています!