from飯野恵太
関内のスタバより
ちょうど一年前、去年の夏くらいに
オフィスの近くである中華料理屋がオープンしたのです。
オープンした当初は、存在を知らない人も多いので、
割と空いていたんです。
お昼の混雑時間でも、ゆったりご飯が
食べれる場所という認識。
お店からしたら、たまったもんじゃないですが。
でも、このお店は、周辺のお店が
どこもやっていない活動を
オープン当初から、ずーっと続けていたんです。
それは、客寄せです。
スタッフの方が、必ず1人は、
表に出て、行き交う人みんなに
一生懸命 声をかけていたんですね。
集客の手を抜かなかったのです。
それで、久々に、このお店の前を通ったのですが、
オープンしてしばらくはガラガラだったのに、
このお店の前に、行列とまでは言いませんが、
2〜3人待ってる人がいたんです。
こんなこと言ったら、あれですが、
別に特別美味しいお店じゃないんですよ。
もちろん、不味くはないですが、
並んでまで食べるような感じのお店ではないです。
しかも、ここと同じような味の中華料理屋もあって、
そのお店は待たずに入れるのに、
この中華屋さんには、あふれるほどの
お客さんがいたんです。
まさに、「集客」をサボらずに、
一生懸命努力し続けていた結果だなと思いました。
目にはするけど、入ったことないお店なんて
たくさんありますよね。
やっぱり初めていくお店でハズレをひきたくないので、
慣れ親しんだところで人は食事をします。
でも、スタッフの必死の声掛けをきっかけに、
まあ、そんなに言うなら行ってみようか〜っていう人を
たくさん獲得してきたんだと思います。
一度行って、ハズレじゃなければ、
ランチの選択肢の1つに加わりますよね。
次からは安心してお店に行けるわけです。
この、「安心してお店に来れる人達」の
母数を声掛けによって、めちゃくちゃ増やしてきたので、
ランチタイムに、この中華料理屋を選択する人が
お店に溢れるくらい毎日やってきてるんです。
本当に、彼らの姿勢は素晴らしいなと思いました。
売上があがらないと、嘆いてるだけで、
お店で待ってるだけじゃ、一生お客さんなんて増えません。
この中華料理屋さんは、そのことを知っていたのか、
毎日欠かさず、声をかけ続けて、繁盛店に成長したんです。
もし、彼らが、この努力を怠っていたら
こんなにも繁盛することは絶対になかったと思います。
別に特別美味しいわけではないので。(不味くないよ!)
マイケル・マスターソンが言っていましたが、
経営者の唯一の仕事は、「販売」だと。
販売するということに、自分の
「時間」「お金」「エネルギー」「脳みそ」を
どれだけ使ったのか?ということが、
売上に比例するんだ。と。
その言葉を、体現するような活動ですよね。
このお店のちょっと辛すぎる麻婆豆腐を食べながら、
ふと思ったのでした。